dip in the pool 本格再始動!
カリスマモデルであり、女優の甲田益也子と木村達司のユニット“dip in the pool”。実に14 年ぶりのアルバムをリリース!佐久間正英氏がアマチュア時代の彼らのデモテープを聴き一目惚れ、1985 年にデビュー。1987 年に『Miracle Play 天使が降る夜』で丸井のクリスマスCM ソングに起用されて以降、精力的にCD をリリースしていたが、1997 年リリースの「WONDER 8」以来活動を休止。2009 年10 月のイベントライブに出演をきっかけに、dip in the pool 本格始動!“dip in the pool” といえば、かつては、シャーデー、アンテナ、エブリシング・バット・ザ・ガール等々を彷彿させる実にお洒落な音楽をクリエイトしていたが、2010 年、約10 年ぶりにシャーデーが「Soldiers of love」というアルバムをリリースして、そのサウンドがいい意味で変化がなかったように、“dip in the pool” も木村達司の作るミニマルなトラックの上に、浮遊感のある甲田益也子のボーカルが合わさりONE AND ONLY のスタイルを貫いており、それが逆に古さを微塵も感じさせない凄さがある。彼らのようなお洒落な音楽は希少な存在感であるだけでなく、今まで以上にお洒落に、そして彼らを知らない世代には新鮮に映るかと思います。それだけに、“dip in the pool” の世界観は今もなお十分に斬新。甲田益也子のソロアルバムに収録されていた「lo」以外の再録以外は全て新録。
【 PROFILE 】
1983 年に作/ 編曲を担当する木村達司(key)とモデルとしても活躍していた甲田益也子(vo)が結成し、ハイブリットなポップス・デュオ。ファッショナブルなヴィジュアルや独特の音楽センスが話題を呼び、86 年MOON RECORD(現在はワーナーミュージックの1レーベルになっている)よりデビューアルバムをリリース、イギリスではラフ・トレードよりリリースした。88 年に、丸井のTV-CM に使用されたシングル「Miracle Play(天使の降る夜)」で大きな人気を集めた。レコーディング参加したエンジニア・ミュージシャンは、佐久間正英, 清水靖晃, モーガン・フィッシャー、アンビシャス・ラバーズ(アート・リンゼイ、ピーター・シェラ)、オノセイゲンといった今も音楽シーンのトップを走っている、個性豊かな実力者ばかりであった。その後もマイペースに活動を続けながら、甲田益也子が89 年に映画『ファンシイダンス』で役者としてもデビューするなど、個々の活動も多彩に展開している。MOON RECORD でアルバム4 枚、EPIC SONY( 現在のEPIC RECORD)3枚、EAST WORKS でアルバム1枚をリリース。2009 年に再始動する。
前作『WONDER 8』(97年)以降は活動休止していた、甲田益也子(vo)と木村達司(key)によるユニットの、実に14年ぶりの作品。ゆったりとしたビートとアコースティックでオーガニックなアンサンブルの上を、優しく包み込むような甲田の声がたゆたう。何一つ変わらぬ音に、ただただ感激。(く)(CDジャーナル データベースより)