Zimbo Trio

ブラジル・サンパウロが生んだジャズ･ボサ･ノヴァ・シーンにおける 至高のピアノ・トリオ、「ジンボ･トリオ」。
現役最古のグループとして活躍する「生きる伝説」が残した、
キャリア最初期RGEレーベル･オリジナルのアルバムをCD6枚組ボックスで復刻。
ボサ･ノヴァ・フリーク歓喜のコレクターズ･アイテムが 注目のリイシュー･ブランド、ディスコベルタスから登場！

ブラジルでのボサ･ノヴァ･ムーヴメント円熟期と言われる1960年代中期､その中心舞台がリオからサンパウロへと移り､当地で花開いたのが高尚なジャズ・マナーで彩られたボサ･ノヴァ･ピアノ･トリオである。最盛期にはメジャー／マイナー含め1,000以上のグループがしのぎを削ったと言われるピアノ･トリオだが、当時から第一線で活躍し､現存する唯一のグループとして今も活動を続けるのが､ジンボ・トリオである｡ピアノのアヂルソン･ゴドイ、ベースのルイス･シャヴィス、そしてドラムのルビーニョという不動のメンバーが奏でるジャズ・ボサ・アンサンブルで､デビュー当時より最前線を張り、エリス･レジーナ、エリゼッチ･カルドーゾなどのバックや､ボサ･ノヴァ史上でも重要なライブを数多く開催したパラマウント劇場にも度々出演するなど、多くのファンを魅了。数あるレコーディング音源はいずれも高い評価を得ている｡そんなジンボ･トリオの輝かしいキャリア最初期のRGEレーベル・オリジナル･アルバム6作を、まとめてCDで復刻するという歓喜のプロジェクトを起こしたのが､昨今のブラジル音源リイシュー･ワークで名を上げているディスコベルタス社だ。

内容は、1964年のデビュー作から1966年までのトリオ3部作、そしてストリングスとのコラボレートで､ジャズ･ボサ･ノヴァの新機軸を打ちだした1967年から1969年までの3作品。いずれもオリジナル･アルバムに則した形での復活となり､特にブラジル､日本国内含めて初CD化となる「VOL.2」(1965年)、「ZIMBO TRIO + CORDAS CORDAS VOL.2」(1968年)の2作品の復刻は、マニアには特に嬉しい。ボサ･ノヴァ、そして後にMPBの名曲と化する多彩なレパートリーを中心に､その曲の持つ味わいを増幅させるかのごとく素直で均整の取れた「型」を持った独特のフレージング、そして基本に忠実ながら卓越したスキルで表情豊かに奏でられるサウンドは、ジャズ･ボサ・ピアノ･トリオの最良のクオリティと呼ぶに相応しい。

ブラジル・ポピュラー音楽史にその名を刻む名門トリオの原点を、改めて堪能できる究極のコレクターズ･ボックスとして､一生傍に置いておきたい。
（メーカー資料より）


【Zimbo Trio】

Amilton Godoy (piano)
Luiz Chaves (contrabaixo)
Rubens Barsotti (bateria)