CD 輸入盤

Break Stuff

Vijay Iyer (ヴィジェイ・アイヤー)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4708937
組み枚数
:
1
レーベル
:
Ecm
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ラディカルな個性派ピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーのECM2枚目1年ぶりとなる本作は前作とは異なるトリオ編成での作品。

本作に収録されている曲の数々はNYのMoMAのスイート・プレミアでお目見えしたもの。小説家Teju ColeとアンサンブルとのコラボレーションOpen Cityに由来するものなど、これまでのIyerの作品をブレイクダウンしたものを本トリオでよりエネルギッシュに演出しています。「Hood」はデトロイト・テクノのパイオニア、ロバート・フッドへのトリビュート。「Work」では、ヴィジェイ自身の一番のヒーローであるセロニアス・モンクへのオマージュ。「Countdown」では西アフリカ音楽にインスパイアされたリズム・フレームの中でコルトレーンのクラシック・チューンを再考。「Mystery Woman」では南インドのドラミングにヒントを得たビートが走る。素早い動きと機転の良さ、このトリオならではの強い音楽的アイデンティティを体現しています。共演の中で様々な原動力を探求していく3者による、音楽の"再構築"。アルバム中盤では、ビリー・ストレイホーンの「Blood Count」をヴィジェイが独りで弾くなど、聴きごたえ十分な強力作品。それぞれのソロパートも十分に堪能できる様です。

Vijay Iyer (p)
Stephan Crump (double b)
Marcus Gilmore (ds)
Recorded in June 2014 at New York's Avatar Studio Produced by Manfred Eicher.

その他のバージョン

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  • SHM-CD

    Break Stuff

    ¥1,980 国内盤 2024年07月17日発売

収録曲   

  • 01. Starlings
  • 02. Chorale
  • 03. Diptych
  • 04. Hood
  • 05. Work
  • 06. Taking Flight
  • 07. Blood Count
  • 08. Break Stuff
  • 09. Mystery Woman
  • 10. Geese
  • 11. Countdown
  • 12. Wrens

ユーザーレビュー

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ECMレーベルでピアノ・トリオというと、真...

投稿日:2015/01/26 (月)

ECMレーベルでピアノ・トリオというと、真っ先に頭に浮かぶのがKeith Jarrettの「Standards」でしょう。 レーベルを代表するこのトリオが偉大すぎるのか、ECMにおけるピアノ・トリオのリリース数は、他のレーベルと比較して少ないような気がします。それとも、「Standards」の存在により、他のトリオがかすんでしまっているのか? ただ、Keith達は、年齢的な制約のせいか、最近はめっきりとリリースが減っており、ECMにおいて、新たなピアノ・トリオの誕生が切望されているのも事実だと思います。 そんな中でリリースされたのが、Vijay Iyer(1971年生)のトリオ作品「Break Stuff」。 メンバーは、Vijay Iyer (p)、Stephan Crump (double b)、Marcus Gilmore(ds)。録音は、2014年6月、ニューヨークにて。 しかし、一般的なピアノ・トリオのイメージで聴くと、肩透かしを食らうかもしれません。と言うより、リスナーを挑発するような演奏に終始しているように思えます。 ダークな雰囲気の「Starlings」からアルバムは始まります。ひたひたと満ちてくるような旋律。個性派のIyerのこと、斬新な音が飛び出すのでは、と身構えるこちらの心が少しだけ緩みます。 続く「Chorale」は、淡々とした、あてのない散歩のような冒頭から、一転して3人のカラフルな演奏が始まります。ここからがいよいよ Iyer トリオの世界か? シャープな音が次々と繰り出され、3人の才気がほとばしるような「Diptych」。リスナーに媚びない演奏というのでしょうか? 「Hood」は、ミニマル・ミュージック風であり、少ない音階の中で、パーカッシブに展開される曲。同じECMの「Nik Bartsch’s Ronin」をふと思い出しました。 どこか外したような旋律が、時にユーモラスでもある「Work」。やはり、Thelonious Monkへのオマージュだそうです。 ここまで、聴き進んで、このトリオの評価は大きく2つに分かれると思います。新しい何かの訪れを期待して、更に耳を澄ますか、既存のトリオ演奏からの逸脱に眉をひそめ、無視してしまうか・・。 「Taking Flight」では、ピアノがめまぐるしく駆け回り、ベース、ドラムスが追随していきます。メロディを追う、と言うより、3人の息詰まるような交感により形成されていく曲。 静かな展開の中にも、緊張感が溢れ、ジャケット通りのモノクロの世界が広がる「Blood Count」。思索的であり、このアルバムのベスト・トラックと言えるのでは? 続く「Break Stuff」は、ドラムスが不思議なアクセントを付け、グイグイと進んでいきます。どこか日本の民謡風。 「Mystery Woman」では、ダイナミックな演奏が繰り広げられます。ドラムスは、リズムの山を積上げていく感じ。ベースは、あくまでボトムに徹し、ピアノはそこを縦横無尽に駆け巡ります。 ベースのボウイング奏法が幻想的な雰囲気を醸し出す「Geese」。ピアノが刺激を与える中で、ドラムスが遠くから現れ、曲は徐々に盛り上がっていきます。しかし、リスナーは置き去りにされたような・・。 Iyerのピアノ・テクニックが光る「Countdown」。ドラムスも手数を増やして迫ってきますが、乗りたくても乗れないリズム。考えるジャズでしょうか? 緩やかに上昇していくような感覚にとらわれるラスト「Wrens」。落ち着いた雰囲気で、前曲とは全く別のトリオのようです。 このアルバム、あくまでもECM作品として臨むのが賢明かもしれません。 しかし、ここに記録された音は、新たなピアノ・トリオの可能性を秘めているのでは・・?

hiro さん | 愛知県 | 不明

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