歯車が狂っていく様が切なくて皮肉にも輝いてて、愛さずにはいられない。だってそれは自分達が抱くそれと同じだから。やる気の無いジョンのプレイ、素晴らしいゲイリーのリズムセンス、二人のロクデナシ、全部愛してる。

いい意味で雑、いい意味でギザギザしてるロック。今はバラバラに活動してるけど、こんな脆くストレートなバンドはもう現れへんやろうなあ〜。とにかくリアル、演奏がストレートに耳に入る。

ネバーマインドよりインユーテロ！という人は絶対ハマります。一枚目とこの作品の関係は、上記の二枚の関係と同じだ。要は内に向かった作品、でもカートもピートも気付かない、自分が内に行けば行くほどその才能が開花することを、だからこんなに狂おしく切なく刹那的なのだ

ファーストの方がいいなんてゆう重症パンクマニアはストロークスでも聴いてて下さい、衝動ではファーストでも、刹那という意味では百万倍こっちだ、インユーテロ、ピンカートン、そしてこれ。わからない人はオアシスでも聴いてて下さい。

俺的ロックンロールの中で最高峰なんです。周辺事情とか気になるけど結構どうでもいいんです。あんまりにも音楽が輝いてるから。

下手な演奏、ヘロヘロなボーカルはなんとも芸術的。個人的にはこの2枚目の方が好み。何度聞き込んでも飽きないアルバムは貴重です。最高にかっこよくて、ロックンロールなバンドなだけに、これで終わってほしくない！このアルバムを聴くと感性が磨かれるというか、彼らと同じように切なく痛々しい感情がリアルに伝わってくる。それでも聴くことをやめられない音楽。

演奏は下手を通り越してNO WAVEのようだが、それこそが彼らにﾘｱﾘﾃｨｰを与えている。彼らは間違いなく本物であり、彼ら以外が急速に色褪せて見える程の傑作！

少年〜青年期に発する危うさと世の中全部が嫌に見えてしまうそんな世界をﾛｯｸを武器に彼らは生き抜こうとしてる｡この危うさを伴うｷﾗﾒｷは一過性かもしれない。でもそれでもいいんだ。一瞬でもいいから輝いていてほしい。

時代が必要とした瞬間の、完璧なタイミング。今しかない、刹那と興奮を抱きしめて走り抜ける。決して消えない、音楽の光と共に。間違いなく聴き続けるね、リバは。一生。

正直ﾘﾊﾞは嫌いだった。でも昨年末の無期休止からほっとけなくなった。やっぱりﾛｯｸは技巧じゃない。聴いた瞬間胸にまとわりつくﾒﾛﾃﾞｨｰ。4人揃ったﾘﾊﾞはもう見れないのかな…