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ヨナス・カウフマンが音楽の都『ウィーン』に捧げた永遠の歌唱
共演は何とアダム・フィッシャー指揮ウィーン・フィル!
世界のオペラ界が出演を熱望するヨナス・カウフマンのニュー・アルバムは『ウィーン』と題され、1870年から1950年にかけて作曲されたオペレッタの名アリア、そしてウィーンのポピュラー・ソングをたっぷり収録しています。
19世紀末から20世紀前半にかけてのウィーンでは、ヨハン・シュトラウスの『こうもり』や『ヴェネツィアの夜』、レハールの『メリー・ウィドウ』などのオペレッタが続々と生み出され、その中のアリアや二重唱は瞬く間にヒット・ナンバーとして愛唱されるようになりました。またロベルト・シュトルツやハンス・メイ、ヘルマン・レオポルドらによって作曲された、ウィーンをテーマにしたポピュラー・ソングが一世を風靡したのでした。これらは20世紀の名テノール歌手であるリヒャルト・タウバー、ルドルフ・ショック、フリッツ・ヴンダーリヒらが長年にわたって歌い続けた魅力的な歌でもあります。
カウフマンはこれらの歌が大好きで、1993年に喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』の主役を歌いプロとしてのキャリアをスタートさせたほど。それ以来長年にわたって温め続けてきた構想がようやく新しいアルバムとして結実したのです。またカウフマンは2014年に20世紀初頭のドイツで人気を博したアリアやポピュラー・ソングを収録した『君は我が心の全て』を発表していますが、今作はそのウィーン版・続編ともいえるでしょう。
このアルバムは、アダム・フィッシャー指揮のウィーン・フィルがバックをつとめるという豪華盤。ニューイヤー・コンサートや『こうもり』を除いて、ヨハン・シュトラウスやオペレッタのレパートリーを取り上げることがないウィーン・フィルが敢えて起用され、華麗なウィーンの響きをまき散らしています。 また、デュエット曲には、2019年9月の英国ロイヤル・オペラ来日公演『ファウスト』でのマルグリート役を演じるレイチェル・ウィリス=ソレンセンが起用され、美しいリリックで優美なフレージングが花を添えています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ロベルト・シュトルツ:『ウィーンは夜がいちばん美しい』
2. ルドルフ・ジーツィンスキー:『ウィーン、わが夢の街』
3. ハンス・マイ:『今日はいちばん素晴らしい日』
4. ロベルト・シュトルツ:『プラター公園は花盛り』
5. ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『ウィーン気質』より「ウイーン気質って」
6. ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』より「何と素晴らしいこと」
7. ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』より時計の二重唱「上品な物腰・・・」
8. ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『踊り子、ファニー・エルスラー』より「郊外のジーヴェリングでは」
9. ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』より「魅力あふれるヴェネツィアよ」
10. ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』より「さあゴンドラにお乗り」
11. フランツ・レハール:喜歌劇『メリー・ウィドウ』より「とざした唇に」
12. エメリッヒ・カールマン:喜歌劇『サーカスの女王』より「あの夢物語のような二つの瞳」
13. カール・ツェラー:喜歌劇『小鳥売り』より「チロルでは薔薇が贈り物」
14. ヤロミール・ヴァインベルゲル(ヴァインベルガー):喜歌劇『春の嵐』より「私の花なら」
15. ヘルマン・レオポルディ:『ヘルナルスの小さなカフェで』
16. ハンス・マイ:『それは人生』
17. ラルフ・ベナツキー:『もう一度グリンツィングに行かなくちゃ』
18. ペーター・クロイダー:『さようならにはそっと「セルブス」と言おう』
19. ゲオルク・クライスラー:『死ぬときはウィーンで』
ヨナス・カウフマン(テノール)
レイチェル・ウィリス=ソレンセン(ソプラノ:5,7,11)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アダム・フィッシャー(指揮)
録音時期:2019年4月29日〜5月6日
録音場所:ウィーン、カジノ・バウムガルテン
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)