相変わらずの金太郎サウンドでクオリティーが保証されたベテランのスラッシュメタルが聞けます。ただ、ここ最近似たような作風が続いているのでマンネリ化しているのは否めないかと思います。以前のようにアンディ・クラッセンと組んでアグレッシブなサウンドを聞かせてくれるとありがたいのですが･･･。

もうジャーマン３羽ガラスにこいつらも追加して「ジャーマンスラッシュ四天王」にしちゃってもいいんじゃない？と言うくらい、我が道を行くTANKARDのベルリンライブがついにDVD化です。（KREATORはCD/DVD化済みだから、あとはCORONERとSABBATが・・・前者は解散してるから無理か）同時収録の２００７年のライブと比べると音質のグレードは丸分かりですが、スラッシュの激しさとロックンロールのノリの良さぶち込んでかき混ぜて出来るサウンドは２０年前も今も決して衰え知らず。個人的にはゲレ（Vo）のお腹のタプタプっぷり（しかも二重構造）が何より強烈でした。彼こそが真のヘヴィ・メタボリック・フロントマンだと断言しちゃいましょう（笑）。数年前みたいにまた３羽ガラスが揃ってツアーする時にはぜひとも彼等も連れて行ってほしいです。この際前座でもいいから。

個人的には3羽ガラス以上に80’sスラッシュ魂を持った存在だと言えるTANKARDの初のDVD。アルコールを燃料に徹頭徹尾ピュアスラッシュチューンのオンパレード。変わらぬことのカッコよさをこのバンドは教えてくれました。

DESTRUCTION、SODOMに続いて、TANKARDも再録盤を発表。これがまたカッコいい！ビール片手にエキサイトできます。限定盤にはトリビュート盤も付いていて、そちらもオススメ。

Drがアーヌルフ・タンに交代後の1990年発表の4th。５や７のような相変わらずのビールアンセム（？）に混じって、９のような真面目な曲が増えつつある。ここで無理に優等生っぽさを意識してしまったのがマズかったのか、開き直って突っ走っていた3rdの頃の爽快さはほぼ皆無状態。

1992年発表の5th。 オリジナル盤の12曲に加えて、Don’t Panic・666 Packs・Shit-Facedの3曲のライブ音源がBTとして入っている。

1995年発表の6th「THE TANKARD」と1994年にTANKWART名義で出したカバー曲集「AUFGETANKT」をカップリングにしたもの。

1986年発表の1st「ZOMBIE ATTACK」と1987年発表の2nd「CHEMICAL INVASION」をカップリングしたアルバム。これはどっちもTANKARDらしさ100%の作品なので、ジャーマンスラッシュらしい突撃疾走サウンドが聴きたい人は是非ともご購入を！

1988年発表の3rd「THE MORNING AFTER」と1989年発表のEP「ALIEN」をカップリングしたアルバム。中でも、「ALIEN」のタイトル曲はスラッシャー必聴の名曲です！

何故、ここでは「BEAUTY AND THE BEER」が4種類も扱われているのだろうか？それはそうとして、「美女と野獣」をもじったタイトル（美女とビール／笑）からしてやっちゃってくれてます。中身は、相変わらずの酒臭いR＆Rスラッシュ。変わらないことのカッコよさがここにある。