ロジェ・トリゴーよ永遠に...
初期ユニヴェル・ゼロ最重要メンバーとして在籍、ゼロが確立したチェンバー・ロックを継承し、更に凶悪性・暴力性が際立つサウンドを確立したベルギーのプレザン。2000年以降フランスでロック・イン・オポジション・フェスティバルを復活させ、自身が率いるプレザンも精力的に活動。2014年はRIOジャパン・フェスティバルによる初来日公演も果たし、RIOシーンを牽引する圧倒的な演奏力と唯一無二の存在感を放つ。フランスのエクスペリメンタル・バンドNIのフランソワ・ミニョー(g)、ベルギーの硬派チェンバーロックバンドARANISのリーズベス・ランブレヒト(vln)を迎え入れた新体制での録音中2021年3月、リーダー/コンポーザーのロジェ・トリゴーが逝去。本作はタイトル「this is not the end」と相反する、トリゴー在籍プレザンの最終作。全曲トリゴーが作曲し、反復リズム、複雑な対位法、楽器間の緻密な相互作用、急速な変拍子、そして力強いアタックとシンコペーションを駆使した結果、目もくらむような精密な作品が完成。それぞれのパートが異なったアングルから生まれたように見えるが、最終的にはひとつの塊として結実。トリゴー曰く「リスナーのためだけでなく、自分自身を追い込むために、延々と続く反復メロディとポリリズムを使用するのだ。」また、トリゴーによるアンリ・ミショーの詩やエドガー・アラン・ポーの「Tell-Tale Heart(告げ口心臓)」の朗読も楽曲の緊張感を高め、極めて完成度の高い作品に仕上がっている。
PRESENT
Roger TRIGAUX / keyboard, vocal
Francois MIGNOT / guitar
Pierre CHEVALIER / piano, keyboards, vocal
Dave KERMAN / percussion
Keith MACKSOUD / bass
Kurt BUDE / sax, clarinet, bass clarinet
Liesbeth LAMBRECHT / violin
Udi KOOMRAN / sound
(メーカー・インフォメーションより)