マイティ初のCD化作品。自主製作の「DISC UNDER THE SKA」を聞き込んで、そろそろ新しい曲を聴きたかったので嬉しい限り。オーセンティックやロックステディ、カリプソなどミニアルバムながらバラエティに富んだ作品。

2010年に解散してしまったが、今持っているマイティのCD＆LPはどれも二度と手放すことのない、これからの人生を共にするパートナー

ゆっくりとしたスカのリズムが、しっとりと身体全体を包み込んでくれる。マイティを聞きながら歩けば、近所のいつもの景色さえ違って見えてくる。

マイスティースを初めて知ったのは2001年大阪・南港で夜が明けるまで行われた「MOON STRUCK JAMBOREE」での事、会場以外は人ひとり居ない静かな場所で大きな橋の下、最高のロケーションで夜の海風にあたりながら、ほろ酔いで聴いた「ムーンリバー」が忘れられない

大きな森にひっそり佇む湖、早朝の霧がかかる、神秘的な景色に浮かぶ小舟。その小舟に乗りただただ何もせず時を過ごす幸せ

次松大助氏の優しく絵本の中の様な歌詞の世界。ネモを聞きながら寒い冬の朝にホットミルクを飲みながらゆっくりとした時間を過ごしたい

メロウでセンチメンタル、とにかく心も身体も夢心地のような気持ちよさ

ただただそのメロディの温かさに、次松氏の歌声の優しさに身をゆだねるだけ。羊を数えるように、スーっと眠りに落ちていく....

ホーンセクション・メンバーが抜けて初めてのアルバム。今作はユルさの中にもしっかりとしたメロディがバックを支えていて、いつも以上に歌声が全面に出ている。ホーン隊が抜けたのは残念だけど、また新しい世界も見せてくれた

オーセンティックスカやカリプソが持つアンティークで魔法にかかったような至極のメロディに、今作ではラテンなどのリズムが効果的に入り、非常にポップでテンポが良く１曲１曲がバラエティに富んだ素晴らしい１枚