ロック畑を含む凄い数のスタジオミュージシャンが入れ替わり立ち代りバックを務めるブルースの大御所がヴォーカルに専念したアルバム(アナログだと2枚組)。DAVID T. WALKER他の参加メンバーが目当てで購入しましたが、派手なギター・ソロなどの煌びやかなプレイは皆無で、期待は大きく裏切られました。しかしながら、エルビスを売り出したとも云えるライター/プロデューサー・コンビであるレイバー＆ストーラーのシンプルでありながらR＆Bのテイストを加えた粋な曲作りに徐々に引き込まれ、ロック・ファンには馴染みの無かったCHARLES BROWNやJAMES BOOKERのキーボードにも次第にに魅了されるようになり、愛聴盤となりました。コテコテのブルースでも、コテコテのR＆Bでもない、なんとも枯れた味わい。

　４枚でこの値段は安いと買う時に、思ったが良いＣＤだと思いますよ。確かエリッククラプトンがコピーして練習したとかで、心に残っていたので、買ってみました。

ロックンロールやビバップ誕生以前の録音（戦前の録音含む）とは思えない柔軟な発想のフレージングが最高！エレキギター史上に燦然と輝くスルメ的味わいの盤です。