'09年発表。90年代のオルタナ(ミクスチャー)・ロックを代表する存在であり、現在も強い影響力を放ち続けるバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。そのギタリストとして、カリスマ的な人気を獲得しているトム・モレロが、新プロジェクト"ストリート・スウィーパー・ソシアル・クラブ"を結成した。パブリック・エナミーなどと肩を並べるほどヒップホップ界における重要ユニットと呼ばれるユニット、ザ・クープのラッパーであるブーツ・ライリーとタッグを組んでいるプロジェクト。
音楽だけでなく、世界の平和や平等を勝ち取るために、政治的な活動も積極的に行っているふたり。デビュー盤には、現代社会のはらむ怒りやフラストレーションがすべて吐き出されたようなサウンドが展開されている。
ニューオーリンズ出身の実力派ジャム・バンドであるギャラクティックのスタントン・ムーアをドラマーに迎え制作された一枚。そのレコーディング作業は、エキサイティングなものだったとトムは語っている。
またトムのギター&ベース・プレイに関しても、彼の卓越したテクニックに圧倒させられる仕上がりに。
そんな3人の魂を感じるパーティ・ジャム・サウンドを聴いていると、先行きの見えない現代社会をサバイブしていけそうなパワーがみなぎってくる。