基本情報
ISBN 10 : 4865031022
内容詳細
ジャズ・モダニスト第二世代の中でも、ひときわ特異なキャリアと音楽性をもったミュージシャンの音楽哲学と音楽人生!
デューク・エリントン、セシル・テイラー、セロニアス・モンクをリスペクトしながら、よりフリーへ、フリーダムへと、「常に深く個人に根差し、常に新たな道筋を模索し」(リー・コニッツ)、「芸術を誠実に追求すべく戦った人物」(ソニー・ロリンズ)を、作家、批評家、ミュージシャン、哲学者、建築家などによるインタビューによって明かされる、日本では未だ知られることの少ないレイシーの全体像!
1959年(25歳)から、亡くなった2004年(69歳)までの45年間に、フランス、米国、イギリス、カナダで受けたインタビューから34編 + 13編の自筆メモ + 3曲の自作曲楽譜を収載。
【特別寄稿】大谷能生「「レイシー・ミュージック」の複層性」
スティーヴ・レイシー(Steve Lacy:1934年7月〜 2004年6月)ソプラノサックス奏者。ディキシーランド・ジャズから出発し、セシル・テイラー、ギル・エヴァンス、そしてセロニアス・モンクとの邂逅を経て、60年代フリー・ジャズの世界へと向かい、ヨーロッパへ移住。70年代ポスト・フリー時代以降は、作曲家としてもインプロヴィゼーション音楽の領域で、詩、歌曲、ダンスを融合させた独自の音楽世界を探求し続けた。1975年以降、幾度か来日し、佐藤允彦、富樫雅彦、高橋悠治、小杉武久らと共演している。
ジェイソン・ワイス(Jason Weiss)著書に、アルバート・アイラーなどで知られるフリー・ジャズ、NYアンダーグラウンドの重要レーベルESP-DISKについてのオーラル・ヒストリーや『ブライオン・ガイシン読本』がある。訳書に『危険を冒して書く――異色作家たちへのパリ・インタヴュー』(浅野敏夫訳、法政大学出版局、1993年)
小田中裕次(おだなか・ゆうじ)翻訳家。訳書に、アンディ・ハミルトン『リー・コニッツ――ジャズ・インプロヴァイザーの軌跡』(DU BOOKS、2015年)、ロビン・ケリー『セロニアス・モンク――独創のジャズ物語』(シンコーミュージック、2017年)、『パノニカ――ジャズ男爵夫人の謎を追う』(月曜社、2019年)がある。
【著者紹介】
ジェイソン・ワイス : 1955年生まれ。米国ニュージャージー州出身の作家、編集者、翻訳家。カルフォルニア大学バークレー校卒業。1980年代をパリで過ごし、90年代にニューヨーク大学でラテン文学を対象とする比較文学の博士号を取得、ニュースクール大学などで教鞭を執るなどした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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