基本情報
内容詳細
TM NETWORK 壮大な組曲を含む新作『QUIT30』を、デビュー30周年を迎えた3人が語り尽くす
■巻頭インタビュー
TM NETWORK
1984年4月21日、TM NETWORKという3人組の音楽ユニットがデビューを果たした。シンセサイザーを駆使し、ポップ、ロック、ファンク、ハウス、トランス、プログレ……実にさまざまなジャンルの音楽を提供するだけでなく、ビジュアル面からライブ演出、メディア戦略まで、彼らの活動は多くの支持を受け、後世のミュージシャンたちにも多大な影響を与えてきた。メンバーは日本を代表するキーボーディスト/プロデューサーであり、TM楽曲のメイン・コンポーザー、小室哲哉。フロントマンであり、甘くストレートな声で小室の難曲も歌いこなしてきたボーカリスト宇都宮隆。そして、ギター、ピアノ、ハーモニカをこなし、抜群のコーラスを聴かせるとともに、木根バラと呼ばれる珠玉のバラード曲も作る木根尚登。近年は、1つのストーリーを元にコンサート活動を続けているのだが、デビュー30周年を迎えた現在でも、常に驚きと感動を与えてくれている。今回、その一連のコンサート活動の1つの答えを示したと言える最新作『QUIT30』がリリースされた。編集部はその全容に迫るため、小室、宇都宮、木根、そしてデビュー時からエンジニアリングを務める伊東俊郎氏に登場していただき、大いに語ってもらった。さらに、大のTMファンを公言する音楽プロデューサー佐藤純之介とクラムボンmitoによる30年のディスコグラフィを振り返る対談も決行。多角的に新作と彼らの活動をひもとき、現在進行形のTM NETWORKに迫っていきたい。
■特集
スターリング・サウンドのエンジニア6人が競演!
〜同一素材をCD/ハイレゾ用にマスタリング
1969年創立のニューヨークの老舗マスタリング・スタジオ、スターリング・サウンド。素晴らしい腕を持ったエンジニアを擁し、世界的なヒット曲のマスタリングを数多く手掛けているのは読者の皆さんもご存じのことだろう。2009年3月号では本誌とコラボレーションを行い、同一音源を9人のエンジニアにマスタリングしていただくという競演を行ったが、今回はその第2弾として、32ビット/96kHzのミックス素材をCDそしてハイレゾ配信用にマスタリングしてもらうという実験を行うことにした。器としてはCDとは比べものにならない大きさであるハイレゾ・フォーマットにおいて、果たしてこれまでとは別の手法や機材が必要になるのだろうか? 本企画は私たちのそんな疑問に答えるべく、マスタリングの権威たちが進んで協力してくれたことで実現したものだ。ぜひ添付のパスコードを使って音源をダウンロードし、それぞれのエンジニアによるCD/ハイレゾ・マスタリングの違いに耳を凝らしてもらいたい。
■特別企画
生ドラムを“強化”するエディット術
近ごろは、生ドラムの録り音にサンプルをブレンドしたり、波形編集を加えてグルーブを整えるなどの音作りが一般化しています。そうした手法が、モダンな生ドラム・サウンドを作るにあたっての重要なファクターになっているのではないでしょうか。本企画ではレコーディング・エンジニアのカンガルー・ポーこと中村公輔氏に、サンプルや波形編集を活用した生ドラムのエディット術について解説していただきます。
■SPECIAL REPORT
Premium Studio Live Vo.7
大野由美子×AZUMA HITOMI×Neat's×Maika Leboutet
レコーディング・スタジオでの一発録りをライブとして公開し、DSDで収録した音源をDSDファイルのまま配信するという本誌主催Premium Studio Live。約2年半のブランクを経ての再開となるVol.7では、バッファロー・ドーターの大野由美子をリーダーに、AZUMA HITOMI、Neat’s、Maika Leboutetという話題の宅録女子3人を加えたシンセサイザー・カルテットが登場した。4人が奏でるアナログ・シンセと4人の歌による音楽は、これまでに体験したことのない、全く新しい音世界を作り出していた。10月9日に行われた、緊張感あふれる一発録りのレコーディングの模様を、当日までの道程と併せてレポートしていこう。
■コンサート見聞録
OKAMOTO'S@日比谷野外大音楽堂
若さあふれる4人組“OKAMOTO'S”がデビュー5周年を記念したツアーを敢行! そのファイナルが去る10月25日に東京の日比谷野外大音楽で開催された。ここでは彼らのロックンロールなライブ・サウンドをPAエンジニアの言葉を通して、音響設計と機材の視点からレポートしていくとしよう。
■Cross Talk JUN(80KIDZ)×Seiho
両手で弾けなくても使える!
25鍵の小型シンセが放つ魅力
トラック制作の中心としてソフト・シンセを使うクリエイターは多いが、一方でハードウェアのシンセも根強い人気を誇る。ここ最近目立つのは、わずか2オクターブ分の鍵盤を備えたシンセ。以前からあるスタイルだが、さまざまなラインナップが登場してきた。さすがに本格的なキーボード演奏は難しいことは明らかだが、鍵盤を備えた“楽器としての魅力”を放っている。今回はそんな25鍵シンセを4機種集め、80KIDZのJUNと気鋭のクリエイターSeihoの2人に、熱く語ってもらうことにしよう。
≪登場機種≫
◎ARTURIA Microbrute
◎MOOG Sub Phatty
◎NOVATIONBass Station II
◎ROLAND System-1
■ミックス解剖学
サム・スミス「ステイ・ウィズ・ミー〜そばにいて欲しい」
by スティーヴ・フィッツモーリス
ほか
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