(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)
キルステン・フラグスタート/ザ・デッカ・リサイタル(10CD)
2012年はフラグスタート没後50年ということで、デッカから10枚組のリサイタル・ボックスが登場します。これは、2009年に「Eloquence」から発売されたフラグスタート・シリーズから、オペラ全曲録音を除いた10枚のリサイタルCDを収録したものです。
キルステン・フラグスタート[1895-1962]といえば、歴代ワーグナー歌手の中でも最高の名声をほしいままにしたことでも知られる伝説的な存在。1930年代なかばにはすでに世界的な大歌手として活躍していたフラグタートは、1953年にはオペラのステージから引退してしまいます。しかし幸いなことにデッカは、引退していた彼女を粘り強く説得し、優れた録音技術によって、その偉大な声を良い音質で残すことに成功したのです。
当セットには、一部放送用のセッション録音もありますが、大半がデッカによるセッション録音で、しかもステレオも多く含まれるという条件なので、フラグスタートの声を質感も十分に捉えたこれら一連の録音の価値には非常に高いものがあると思われます。(HMV)
【Disc1-2 ワーグナー、マーラー】
彼女のすばらしい名唱を聴くことができるワーグナーとマーラー。『ヴェーゼンドンクの詩』では、クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィルの美しい伴奏に乗って、深い洞察から生まれる感銘深い歌唱を聴かせてくれます。またやはり得意としたマーラーの2つの傑作歌曲集を収録。ボールト&ウィーン・フィルとの絶妙なコンビネーションから生まれる名歌唱の数々は、美しさ、スケール、洗練のすべてにおいて非の打ちどころがなく、録音当時62歳だったとは思えない、圧倒的な完成度を持って描かれています。
【Disc3-4 北欧歌曲集】
彼女が残した数少ない母国の作曲家たちの作品集。彼女にはもっとこれらの北欧作品を盛んに取り上げてほしかったと思わずにはいられない柔らかく流暢な名歌唱です。
【Disc5-6 シューベルト、ブラームス、シューマン、R.シュトラウス、ほか】
シューベルトの『魔王』からR.シュトラウスの『セレナード』まで得意のドイツものを中心に構成したプログラム。
【Disc7-8 日曜日のための歌曲集】
持ち前の美声で歌う祈りの調べの数々。バッハのカンタータやヘンデルのオペラのアリアからクリスマスの名曲まで、ボールト&ロンドン・フィルのバックによって、透明で愛らしいプログラムで聴かせてくれます。
【Disc9-10 ノルウェー賛美歌集】
オルガン伴奏の載せたすべて母国語のノルウェー語による歌唱で、北欧の女神のような美しさと威厳に満ちたその歌声は、得意のワーグナーなどと比べても少しも揺るぎありません。その深みを帯びた歌声が、賛美歌という精神的な表出にも合致して、神々しい至福の時間に誘ってくれます。(ユニバーサルIMS)
【収録情報】
Disc1
・ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
録音時期:1956年6月
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(セッション)
・マーラー:亡き児を偲ぶ歌
・マーラー:さすらう若者の歌
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
録音時期:1957年5月
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc2
・ワーグナー:『ワルキューレ』〜館の男たちがすべてこの部屋に集まっていました
・ワーグナー:『ワルキューレ』〜寒い冬の日々に私が憧れていた春こそあなたです
・ワーグナー:『ローエングリン』〜ひとり曇りし日に
・ワーグナー:『パルジファル』〜私はあの子が母の胸にすがるのを見た
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
録音時期:1956年6月
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(セッション)
・ワーグナー:『ワルキューレ』〜ジークムント、私の方を見なさい!
セット・スヴァンホルム(テノール)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・ゲオルク・ショルティ(指揮)
録音時期:1957年5月
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(セッション)
・ワーグナー:『神々の黄昏』〜ラインの岸にたきぎの山を積みあげよ(録音時期:1956年1月)
ノルウェー国立放送管弦楽団
エイヴィン・フィエルスタート(指揮)
録音時期:1956年1月
録音場所:オスロ大学大ホール
録音方式:モノラル(放送用セッション)
Disc3
・グリーグ:連作歌曲集『山の娘」 Op.67
・グリーグ:君を愛す Op.5-3
・グリーグ:エロス(愛の神) Op.70-1
・グリーグ:ばらに囲まれて Op.39-4
・グリーグ:波に揺れる小舟 Op.69-1
・グリーグ:彼女はとても色白だ Op.18-2
・グリーグ:初めての出会い Op.21-1
・グリーグ:私は春に詩を捧げる Op.21-3
・グリーグ:早咲きの桜草もて Op.26-4
・グリーグ:水蓮を手に Op.25-4
・グリーグ:ある夢 Op.48-6
・グリーグ:向こうの小高い草原へ Op.39-3
・グリーグ:モンテ・ピンチョから Op.39-1
・グリーグ:小さなキルシュテン Op.60-1
・グリーグ:希望に満ちて Op.26-3
エドウィン・マッカーサー(ピアノ)
録音時期:1956年3月
録音場所: ロンドン、デッカ・スタジオ
録音方式:モノラル(セッション)
Disc4
・シベリウス:夕べに Op.17-6
・シベリウス:それは夢か Op.37-4
・シベリウス:秋の夕べ Op.38-1
・シベリウス:3月の雪の上のダイヤモンド Op.36-6
・シベリウス:逢い引きから戻った娘 Op.37-5
・シベリウス:アリオーソ Op.3
・シベリウス:春はいそぎ過ぎゆく Op.13-4
・シベリウス:もはや私は問わなかった Op.17-1
・シベリウス:でもあたしの鳥は帰ってこない Op.36-2
・シベリウス:海辺のベランダで Op.38-2
・シベリウス:初めての口づけ Op.37-1
・シベリウス:黒いバラ Op.36-1
・シベリウス:そよげ葦 Op.36-4
・グリーグ:来たれ、死よ Op.60-1
・グリーグ:秋に Op.18-4
・グリーグ:そして私は恋人がほしい Op.60-5
・グリーグ:私は春に詩を捧げる Op.21-3
・グリーグ:ある人I Op.59-3
・グリーグ:ある人II Op.59-4』
・エッゲン:人生の永遠への栄誉
・アルネス:100挺のヴァイオリン
・アルネス:春を想う
・アルネス:ナウ・スプリングズ・イン・オール・ザ・クレバス
・アルネス:2月の朝
・リー:鍵
・リー:こうもり
ロンドン交響楽団
エイヴィン・フィエルスタート(指揮)
録音時期:1956年11月〜1959年1月
録音場所:ロンドン
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc5
・シューベルト:無限なるものに D.291
・シューベルト:魔王 D.328-1
・シューベルト:アンセルモの墓 D.504
・シューベルト:乙女の嘆き D.191b
・シューベルト:アヴェ・マリア D.839
・ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
・ブラームス:忠実な恋人 Op.7-1
・ブラームス:日曜日の朝 Op.49-1
・ブラームス:教会の墓地で Op.105-4
・ブラームス:調べのように Op.105-1
・ブラームス:古き恋 Op.72-1
・ブラームス:私の思いはあなたの許へ Op.95-2
・ブラームス:二人はさまよい歩いた Op.96-2
・ブラームス:汝が青き瞳 Op.59-8
エドウィン・マッカーサー(ピアノ)
録音時期:1956年3月、11月
録音場所:ロンドン、デッカ・スタジオ
録音方式:モノラル(セッション)
Disc6
・シューマン:くるみの木 Op.25-3
・シューマン:兵士の花嫁 Op.64-1
・シューマン:僕のバラ Op.90-2
・シューマン:愛の歌 Op.51-5
・シューマン:蓮の花 Op.25-7
・シューマン:献呈 Op.25-1
・シューマン:嵐の夜の楽しみ Op.35-1
・シューマン:リーダークライス Op.39
・シューマン:終わりに Op.25-26
・ヴォルフ:ヴァイラの歌
・ヴォルフ:祈り
・ヴォルフ:夜のあいだに
・ヴォルフ:友人
・ヴォルフ:お前の金髪の頭をあげておくれ
・ヴォルフ:アナクレオンの墓
・ヴォルフ:朝の気分
・ヴォルフ:すべては、心よ、憩いに
・R.シュトラウス:解き放たれて Op.39-4
・R.シュトラウス:あなたの青い眼で Op.56-4
・R.シュトラウス:苦悩の讃歌 Op.15-3
・R.シュトラウス:愛の心を抱いて Op.32-1
・R.シュトラウス:あなたの瞳が私の瞳を見つめてから Op.17-1
・R.シュトラウス:我慢するのよOp.10-5
・シンディング:Leit etter livet og liv det! Op.55-5
・シンディング:シルヴェリン Op.55-1
・シンディング:鳥が鋭く鳴いた Op.18-5
・シンディング:ケシの畑を歩く娘 Op.50-5
エドウィン・マッカーサー(ピアノ)
録音時期:1956年3月、11月
録音場所:ロンドン、デッカ・スタジオ
録音方式:モノラル(セッション)
Disc7
・メンデルスゾーン:わが祈りを聞き給え
・メンデルスゾーン:ああイェルサレム、預言者らを殺したる者よ Op.36
・グルーバー:きよしこの夜
・グノー:悔悟
・パリー:イェルサレム
・ボルトニャンスキー:ユビラーテ
・ウェイド:神の御子は今宵しも
・リドル:賛美歌39番『日暮れて四方は暗く』
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
録音時期:1957年4月
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc8
・J.S.バッハ:『マタイ受難曲』 BWV.244〜ブレイク・イン・グリフ
・J.S.バッハ:カンタータ第147番『心と口と行いと生活で』 BWV.147より
・J.S.バッハ:御身は我がかたわらに BWV.508〜アリア
・J.S.バッハ:カンタータ第20番『おお永遠よ、汝恐ろしき言葉』 BWV.20より
・ヘンデル:『デリンダ』〜あなたは不安なのですか?
・ヘンデル:『ダミスト』〜全能なる神
・ヘンデル:『セメレ』〜おお眠りよ、なぜ私から去るの?
・ヘンデル:『メサイア』〜主は羊飼いのようにその群れを養い
・ヘンデル:『メサイア』〜私は知る、私を購う者は生きておられる
・ヘンデル:主を讃えよ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
録音時期:1956年12月
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc9
・リンデマン:I prektige himle og jorderiks haere
・リンデマン:Gud skal all ting lage
・リンデマン:Sfrg o kjaere Fader du
・リンデマン:Dype stille streke milde
・リンデマン:復活祭の賛美歌
・リンデマン:Kirken den er et gammelt hus
・ダイクス:ホーリー! ホーリー! ホーリー! ロード・ゴッド・オールマイティ
・トムソン:ラヴ・ウェルズ・フロム・ゴッド
・ネアンダー:ラヴァー・デン・ヒア
・パーディ:リード、カインドリー・ライト
・ヴァイセ:神に祝福されし、われらが素晴らしき祖国
・ヴァイセ:Den signede dag som nu vi ser
・クリューガー:今ぞ、我らみな神に感謝せよ
・ルーサー:神は我がやぐら』
・作者不詳:Herre Gud, ditt dyre nav nog aere
・作者不詳:この世はうるわし
・作者不詳:Den Store Hvite Flokk, a Se
・作者不詳:Kvardagskristen Vil Eg Vera
・作者不詳:Du Herre, som er sterk og stor
ジークヴァルト・フォトランド(オルガン)
録音時期:1956年9月
録音場所:オスロ、シス教会
録音方式:モノラル(放送用セッション)
Disc10
・ノルウェー民謡:Jeg ser deg O Guds Lam
・ノルウェー民謡:Ingen vinner frem til den evige ro
・ノルウェー民謡:Jesus di sote forening
・ノルウェー民謡:Min sjel, min sjel, love Herren
・ノルウェー民謡:Overmade fullt av nade
・ノルウェー民謡:Jesus dine dype kunder
・ノルウェー民謡:I denne verdens sorger senkt
・ノルウェー民謡:Mitt hjerte alltid vanker
・フォーゲル:Ef lyfter upp til Gud min song
・ベートーヴェン:Kjarlighet fra Gud
・ニコライ:Sions vekter hever rosten
・ニコライ:Av hoyheten opprunnen er
・ジンク:Pa Gud alene
・ヴァイセ:Alltid fredig nar du gar
・クリーガー:Ett er nodig, dette ene
・ハルトマン:Fred til bot for bittert savn
ジークヴァルト・フォトランド(オルガン)
録音時期:1956年9月
録音場所:オスロ、シス教会
録音方式:モノラル(放送用セッション)
キルステン・フラグスタート(ソプラノ)