Simply Red (シンプリー・レッド) プロフィール

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現在ではそのサウンドの深さや佇まいから、英国の大物ソウル・ユニットというイメージすら漂うシンプリー・レッド。まだ好きなソウルを精一杯表現している、という風な感触を振りまいていたデビュー当初の「蒼い」シンプリーから、現在に至るまで、このユニットは形態がどんなに変わろうと、抜群の歌唱力を持ったミック・ハックネルを中心に、一貫して英国人ならではのソウルといったものを追求し続けている。

現在ではデビュー当初のメンバー達は抜け、ツアーのサポート・ドラマーからメンバーとなった元ミュート・ビート屋敷豪太を含むユニット、もっと言えばミック・ハックネルのソロ・ユニットの趣すら漂わせる形態で存続しているシンプリー・レッドだが、それはミック・ハックネルの歌がある限り、このシンプリー・レッドの名は続いていく、という感じにも映る。サウンド・メイキングの部分では必ず優れたスタッフが集まっていくシンプリーは、しかし、まずそれがミック・ハックネルのヴォーカルという求心力があってこそのプロジェクトだといえるだろう。

シンプリー・レッドのヴォーカリスト、ミック“レッド(赤毛の)”ハックネルは1960年1月8日、イギリスのマンチェスターで生まれた。英国を代表するブルー・アイド・ソウル/ポップ・バンド。シンプリー・レッドが結成されたのは、1984年のこと。当初のメンバーは、ミック・ハックネルに、元ドルッティ・コラムの三人、トニー・ボウワース、クリス・ジョイス、ティム・ケレット、そして他にシルヴァン・リチャードソン、フリッツ・マッキンタイアを加えた6人だった。エレクトラ・レーベルと契約した彼らは、デビュー作ピクチャー・ブックを1985年に発表。その後、1987年にメン&ウィメン、1991年にニュー・フレイム、1991年にスターズ、1995年にライフ 、1998年にブルー、1999年にラヴ&ザ・ラシアン・ウィンターとオリジナル・アルバムを発表(この他ベスト盤やラヴ・バラード集などもリリースしている)。途中、元ミュート・ビート屋敷豪太をツアーのドラマーとして迎え、彼をサウンド・プロダクションの要として欠かせないメンバーのひとりとするなど(現在ではオリジナル・メンバーの殆どは脱退し、ミック・ハックネル、屋敷、アンディ・ライトによるユニット、といった形態になっている)、そのときどきの旬のサウンドを巧く取り込みながら、ミック・ハックネルのソウル・ヴォーカルで聴かせる、というスタイルを貫いて現在に至っている。

60年代ポップス的なモータウン・ソングの高揚感から、スモーキー・ロビンソンの歌心やマーヴィン・ゲイのスピリチュアルかつ下世話なスタイル、どこかモッド〜ジャズっぽさを漂わせるところ、レゲエ的な空気感、クラブ・サウンド的なものなど、いかにも英国らしい幅の広いソウル解釈を、独自のサウンドで展開してきたシンプリー・レッド。またそれを確実に大きな規模での成功に結びつけ、第一線で活躍し続けてきた実績の影には、音楽性の高さという要素もさることながら、やはり改めてミック・ハックネルのヴォーカリストとしての力量とスター性を感じずにはいられない。

個人的には1999年に発表されたラヴ・アンド・ロシアン・ウィンターでひとつの岐路に立ったような印象を受けるシンプリー・レッドは、今年2000年にラヴ・ソングを集めたコンピレーションをリリースした。このリリースが決定した背景にはきっとセールス云々もあるに違いないが、それ以上にこれまでのある部分の集大成を経たことにより、個人的には次の一手、次の作品がより楽しみになった。

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