Life Aquatic: Studio Sessions

映画ファンの間でも”あのボウイのマッタリVer.が堪らん！”と評判だった『ライフ・アクアティック』で御存知Seu Jorgeによるボウイ・カヴァー･アルバムが登場です。ブラジルの60〜70'sを素晴らしい描写で魅せた名画『シティ・オブ・ゴッド』、そして鬼才ミカ・カウリスマキ監督が見たブラジルの今をリアルに描いた名画『モロ・ノ・ブラジル』の出演で御存知。そして、抜群のセンスでシュールな笑いを描くウェス・アンダーソン監督の『ライフ・アクアティック』では前述の2作で見せたクールなブラジリアンのイメージとは異なる、トボけた”流し”の潜水艦乗組員役を演じ、俳優としてもその存在感を見せつけた彼。俳優としてだけでなく、現在のブラジル音楽シーンにおいて今最も新作が楽しみなアーティストの一人でもありますが、今回発売が決定となったのは、『ライフ・アクアティック』劇中で聴かせてくれたDavid Bowieのカヴァー・トラックで構成されたスタジオ・セッション・アルバム『Life Aquatic: Studio Sessions』。
本気なのかギャグなのか？！映像とリンクするとニヤついてしまいそうな、あのマッタリとした’Rebel Rebel’や’Starman’、’Changes’は、映画ファンの間でも結構な評判となっていましたが、実際にサウンドだけで聴いてみると、また違ったニュアンスの響きを放ち、ギターとヴォーカルのみで力強く、スピリチュアルに、かつセンシティヴに歌い上げています。映画で着ていたコスチュームでのアートワークもまた素晴らしいものに。