ミナスのベテラン・シンガーソングライター、セルジオ・サントス。セルジオ自身が弾くギター・サウンドがアルペジオ・パターンを工夫していてとても雰囲気があります。織り交ぜられるストリング・セクションやピアノもとても素晴らしいです。ミナスは内省的な作風をもつソングライターが多いとも言われますが、そういう雰囲気がサウンド面にも反映されていて、全体的に流れる落ち着いた旋律にスローミュージックを感じさせます。もちろん彼の歌声もサウダーヂ感覚に溢れています。

【PS】前作には Leila Pinheiro がゲストでしたが、今回は Joyce と素敵なデュエットを繰り広げています。また、Andre Mehmari のピアノ・プレイも秀逸です。他には Marcos Suzano、Dori Caymmiらが参加していて、とても素晴らしいアルバムです。