Rufus Wainwright

Rufus Wainwright (ルーファス・ウェインライト) プロフィール

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今でも時折ラジオなどから流れることのある“アクロス・ザ・ユニヴァース”(言うまでもなくビートルズのカヴァー。映画『アイ・アム・サム』のサントラに収録)の美しい歌声に思わず心を奪われた、という人も決して少なくないだろう。その美しい声の持ち主は、本稿の主人公ルーファス・ウェインライトだ。

98年にひっそりとリリースされた彼のデビュー・アルバム『ルーファス・ウェインライト』。このアルバムには、ヴァン・ダイク・パークスが共同プロデュースとストリングス・アレンジで参加、更にジム・ケルトナーら腕利きのミュージシャンがバックを固めるなど、予めクラシック・ロック的なサウンドを好むリスナーの注目を集めるであろうアドヴァンテージが用意されていた。だがしかし、彼の名前が世の中に広く知れ渡ることになった一番の要因は、純粋に彼の音楽が素晴しかったからだろう。

70年代に活躍したシンガー・ソングライター、ラウドン・ウェインライト3世と、ケルト音楽のシンガーであるケイト・マクギャリグルの間に生まれたルーファス・ウェインライト(妹のマーサ・ウェインライトも才気溢れるシンガー・ソングライターだ)は1973年7月22日生まれ。いわゆる音楽一家に生まれた彼は導かれるようにピアノを弾き始め、音楽家としての道を歩むことになる。

両親が離婚してからは、母と妹マーサと共にモントリオールに移り住み、年に一度は父に会いに行くためニューヨークへと足を運ぶ、という生活を送った。

親に連れられて行ったミュージカルを観て以来、アニーになることが夢になった、というエピソードが残っているように、子供の頃からオペラやクラシックに興味を持っていたルーファスは、父の強い勧めもあってNY州にある名門校、ミルブルック・スクールへ入学。ワグナーやモーツァルトなどクラシック/オペラからの影響を色濃く反映させた彼独自のサウンド志向は、この頃に培われたものなのだろう。

その後、モントリオールでマクギル・ユニバーシティの音楽学校にも通ったが、すぐに中退。モントリオールのカフェ・カルチャーに入り浸るようになり、作曲や演奏に専念する中、シンガー・ソングライターへの転進を決意する。

そして98年にデビュー・アルバム『ルーファス・ウェインライト』を発表した。以後、2001年にはセカンド・アルバム『ポーゼス』、2003年には『ウォント・ワン』、2004年には『ウォント・トゥー』と、いずれも高い評価を受けている。

ルーファスの魅力をより深く掘り下げるのであれば、DVD作品『『All I Want』を観る事をお薦めしたい。イギリスで放送されたテレビ・ドキュメンタリー番組を基にした映像作品で、天才的な才能を発揮していた幼少時代から、ゲイであることを自覚した思春期、そして現在までのルーファスの軌跡を満遍なくフォローしている。ルーファスのファンを公言するエルトン・ジョンや、スティングシザー・シスターズ等のインタビューも興味深い。

聴く者の心の深い奥の奥にまで染み渡るようなルーファスの美しい歌声。繊細でユニセクシャルで力強くって...こんな歌声を聴かせてくれる人はそう居るものではない。

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