真田虫非行ツアー

JET CITYに舞い降りた宇宙からの刺客、ROO-TIGER。

JET CITY ALIEN、ROO-TIGERの1stアルバムは地球に寄生するノンリンガルラッパーの葛藤の記録！革命家レイトワンとの車中でのフリーキーなフリースタイルから幕を開ける本作は一度通して聞けばわかる通りとても笑える。持ち前の特殊な言語感覚からこぼれ出るパンチラインは強烈にあなたの腹をくすぐるだろう。まずは心おきなく爆笑して欲しい。しかしROO-TIGERの本当の魅力はその先にある。このアルバムに収録されている曲はすべて日本語ヒップホップに対する愛を歌っているものばかりだ。日本語ラップシーンの現状に対する不満をギャラクティックなセンスでパンチラインに昇華させるという「非行」に気付いた時、あなたは笑っている場合ではない。客演にはJET CITY PEOPLEからBASE、TOSHI蝮、呂布カルマ、レイトワン。名古屋MADE DAY MAIDERからCampanella。さらに餓鬼レンジャーからポチョムキンを迎え、まさにパンチラインの狂宴と呼ぶにふさわしいメンツとなっている。2013年、地球を内側からひっくり返すいたってシリアスな問題のデビュー作。

ROO- TIGER(ルータイガー)
JET CITYに舞い降りた宇宙からの刺客、ROO- TIGER。圧倒的な破壊力のパンチラインで武装し、マヌケな声で不可解な下ネタをラフすぎるフローで連発するドン・フライな彼のラップスタイルは良識ある人間をトワイライトゾーンへといざなう。日本語ヒップホップをこよなく愛すが故に溢れ出る「コスプレへなちょこ]ギャングスタラップ」や「中学生向けメリケン憧れラップ」に対する痛烈な批判を、英語と同じくらいカタコトな日本語でカモフラージュする神業はまるでただのギャグにしか聞こえないほどである。2013年2月、宇宙待望の1stアルバム「真田虫非行ツアー」で地球をでっかいクエスチョンマークで覆い尽くす。