Rough Guide To Robert Johnson: Delta Blues Legend (輸入盤国内仕様/アナログレコード)

＊〈十字路で悪魔に魂を売り渡したブルースマン〉による珠玉のプレイをコンパイル！

　ビギナーの方には入門編として最適であると同時に、マニアの方にとっては嬉しい貴重音源も収録されていることでお馴染みのCD／ＬＰ型音楽手引書〈ラフ・ガイド・シリーズ〉。ラフ・ガイドの〈ブルース・シリーズ〉は、これまでも戦前音源を中心とした数々の優れたコンピレーション作品を生み出してきました。そんな同シリーズの中でも特にご好評いただいているのが、毎回一人の偉大なブルースマンにフォーカスを絞った編集盤。マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ他、伝説のブルースマンたちの軌跡をコンパクトに知ることが出来る、入門編として最適な楽曲のピックアップ・センスにも定評があります。今回はその中から、〈クロスロード伝説〉でもお馴染みのロバート・ジョンソンにフォーカスを当てた一枚をご紹介いたします。
　〈ブルースの至宝〉ロバート・ジョンソンは、1911年合衆国南部ミシシッピ州ヘーズルハースト生まれ。幼い頃に母親を亡くし、小作人であった継父に育てられた彼は、幼い頃から畑での過酷な労働を強いられて育ちました。幼少よりブルースに惹かれていた彼は、10代でギター演奏を開始。地元のジューク・ジョイントなどで演奏するようになりますが、やがてはギター一本を抱えて北米大陸を放浪し、その巧みな演奏技術によってより多くの聴衆たちを魅了して行きました。また、そのテクニックの素晴らしさから〈十字路で悪魔に魂を売り渡し、その引き換えに魔法のような技術を手に入れた〉などという〈クロスロード伝説〉も誕生し、後世の映画界やポップカルチャーの世界などでも、この伝説をモチーフとした物語が続々と生み出されるまでに。27歳で謎の死を遂げてしまったため（ジョンソンの妻の情夫によって毒殺されたという噂もある）、短い生涯の中で残した録音はたった29曲（42テイク）と非常に少ないのですが、才気みなぎるギター・テクニックとエモーショナルな甲高い歌声、ゴスペルやラグタイムからの影響も垣間見られる彼独自のデルタ・ブルース・スタイルは、60年代にＬＰで再発された際に多くのブルース-ロック・ミュージシャンを魅了し、エリック・クラプトンやジミー・ペイジ、キース・リチャーズ、ボブ・ディランなどをはじめとする多くの信奉者を生み出しました。
　本作はそんなロバート・ジョンソンの珠玉の15曲を収録。オカルトめいた歌詞が魅惑的な‘Me and the Devil Blues’をはじめとする人気曲を網羅した、ロバート・ジョンソン入門編にぴったりな一枚です。もちろん、ラフ・ガイドお馴染みの愛あるリマスター技術により、音質の方も抜群。彼の名演を是非、アナログでお楽しみください。
(メーカーインフォメーションより)