Robert Crowther's Pop-up Dinosaur Alphabet(洋書)

トビラをめくったり、ツマミをひっぱると、アルファベットの文字の後ろに隠れている恐竜が飛び出してくる、ロバート・クラウサーの『Pop-up Dinosaur Alphabet（飛び出す恐竜アルファベット）』。

「a」の文字が書かれた緑色のトビラをめくると、飛び出してきたのは、Allosaurus（アロサウルス）という、およそ1億4000年前に北米に生息していた肉食恐竜。説明文には、「のこぎりのような鋭い歯でStegosaurus（ステゴサウルス）のような草食恐竜を攻撃して狩りをしていた」と、ある。そう。飛び出してきたAllosaurus（アロサウルス）は骨のついた肉片をむしゃくしゃと食べているのだ。

続いて、黄色いトビラの「b」からは、Brachiosaurus（ブラキオサウルス）、赤いトビラの「c」からは、Compsognathus(コンプソグナトゥス)…、「t」からは、ご存じTyrannosaurus(ティラノサウルス)が登場して…、最後のアルファベットまで様々な方法で、恐竜たちが飛び出してくる。

説明文はそれぞれ数十単語の短いものなのだが、Tyrannosaurus(ティラノサウルス)の説明が、「一匹のライオンを一口で食べることができる」など、ちょっとユーモラスで思わず「wow！」と声をだしてしまうような内容が楽しい。

飛び出す恐竜の楽しさと、英語の説明文を解読する楽しさが味わえる『Pop-up Dinosaur Alphabet（飛び出す恐竜アルファベット）』は、何度でも繰り返し読みたくなるポップアップ絵本だ。（エルパカBOOKS）