――「恐ぇぇ！！」 それがRAGING SPEEDHORNの１st albumを聴いた率直な感想だった。 血管切れるんじゃないかってくらい喚き散らすﾌﾗﾝｸと悪魔かバカでかい化け物みたいに唸りまくるｼﾞｮﾝ。一曲目からそんな二人のﾌﾞﾗｯﾄﾞﾎﾞｲﾙ･ｽｸﾘｰﾑ/ｸﾞﾛｳﾙを聴かされたら誰でもそう思うよ(笑) 曲は3/4と4/4を行ったり来たりする曲が多い。でもｽﾗｯｼﾞﾒﾀﾙ特有のﾄﾞﾛｰﾝ感とかﾄﾞｩｰﾑ臭さはあまり無く、全体的にﾐﾄﾞﾙ〜ﾌｧｽﾄで非常に乗りやすいｽﾀｲﾘｯｼｭなｱﾙﾊﾞﾑ。 ﾓﾀﾞﾝｽﾗｯｼﾞなんて銘を打たれるのはここにあると思う。ﾊﾞﾝﾄﾞ構成も6人編成のﾂｲﾝｳﾞｫｰｶﾙ･ｽﾀｲﾙと、ｽﾗｯｼﾞﾒﾀﾙとしてはかなり変わっていたし。 80年代ﾊｰﾄﾞｺｱ、ﾄﾞｩｰﾑ/ｽﾄｰﾅｰ、ﾆｭｰﾒﾀﾙやｽﾗｯｼﾞﾒﾀﾙをﾒﾁｬｸﾁｬに混ぜ、やりたい放題する上に酒と喧嘩とムカついた話しかしないﾔｻｸﾞﾚﾊｰﾄﾞｺｱ全開のイカした連中。 今まで聴いてきたﾙｻﾝﾁﾏﾝ的哲学ﾊﾞﾝﾄﾞが何だったのか分からなくなる程、直情的で素直な暴虐性を剥き出しにし、「殴られたら１０倍返しで殴る」みたいな迫力が今でもボクを魅了する。 そしてライブはもっと熱かった。

ﾄﾞｩｰﾑやｽﾄｰﾅｰの要素もありますが、基本的にはﾌﾞﾙｰﾀﾙなﾛｯｸﾝﾛｰﾙって感じです。ﾛｯｸ/ﾒﾀﾙはﾘﾌに尽きる!って人にｵｽｽﾒです♪

ﾓﾀﾞﾝでﾀﾌなｸﾞﾙｰﾌﾞに轟く野獣の雄叫び。しかも二匹。喩えば野性動物は、生きる為に必要な欲求しか持ち得ていない。常に『今』と云う瞬間の凌ぎであり、生きる為の本能に従順だ。彼等の音楽にも『暴れる為だけ』の潔さが有り、今と云う全てを焼付け様とする美しさが有る。

余計な要素を一切纏わず、裸の暴走ﾛｯｸﾝﾛｰﾙに魂を捧げる『只それだけ』の格好良さ。刹那を醸す切迫感を振り払う様な、闇雲で暴力感に満ちた爆走っぷりが、凄まじい勢いで突っ込んで来る。どうせ死ぬなら、如何にして派手な終焉を迎えるか…一大決心的な躍動感に脱帽。

この人達って曲作る才能は無いけど好感持てる｡ただの暴れたﾌｰﾘｶﾞﾝ｡でも現在のﾛｯｸｼｰﾝでは珍しく面白い存在｡ｽﾘ*ﾌﾟﾉｯﾄとかと一緒にしてる人いたら考え直した方が...まぁほっとこ

ハードコアな曲もいいけどドゥームっぽいやつもかなり好きです。イギリスのバンドってこともあって他にはない個性が出てると思う。リフがかっこよすぎ！

今作は明らかに前二作を上回る出来で、力作だ。また、演奏技術も上がっている。そして、このバンドの武器である荒削り感も健在で、楽曲も洗練されているので、前二作での抵抗感がなくなり、全曲さらっと聴けた。キスのカヴァーも自分達で独自に料理していて、かっこいい。

僕は好きだね!こういうの。下手なデスメタル聴くより、下手なハードコア聴くより、下手なスラッシュ聴くより、良いと思うね。

いや、最高にいいよ、今現在本当にロックしてるバンドの一つ。 サバスばりのかっこいいリフが聞きたいなら絶対買いよ。

これはいいの？