町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション 1 ハヤカワ文庫SF

R・a・ラファティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150123420
ISBN 10 : 415012342X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
560p;16

内容詳細

町かどにあいた大きな穴のせいでもうひとりの自分が多数発生してしまう事件の顛末を描く「町かどの穴」、惑星調査隊が直面したあらゆるものを盗む天才エイリアン“どろぼう熊”をめぐる悪夢「どろぼう熊の惑星」、考古学者たちがいつも“つづく”で終わる奇妙な絵文字が刻まれた石の謎に取り憑かれる「つぎの岩につづく」など、伝説の作家ラファティによる不思議で奇妙な物語全19篇を精選したベスト・オブ・ベスト第一弾。

【著者紹介】
R・A・ラファティ : 1914年米国アイオワ州の生まれ。電気技師を経て、1959年、44歳の時にデビュー。ユーモアと幻想の入り混じった不思議な短篇で注目を集める。1968年にはじめて長篇を、それも立て続けに3冊発表。1972年には短篇「素顔のユリーマ」でヒューゴー賞を受賞した。2002年死去

牧眞司 : 1959年生、東京理科大学卒、SF研究家・文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Shun さん

    奇想SF作品を多く遺したアメリカの作家ラファティ氏。その不思議で奇妙な19篇の世界を堪能できる作品集です。本を手に取った時の第一印象はロアルド・ダール作品を彷彿としましたが、こちらはSF的世界観の色濃い物語が強く印象に残りました。各紹介文でも言及があるようにユングの集団無意識や世界に存在する二重性といったテーマをよく用いるのがラファティ作品。人の深層心理をカリカチュアした突飛な世界観や、作家の独特な時間観が表れた物語に刺激を受けた。世界を反転させる蝶番という設定が面白い「世界の蝶番はうめく」がお気に入り。

  • ネコベス さん

    シュールで珍妙、時にグロテスク、突飛でバカバカしいユーモア溢れる奇想に彩られた19篇を収録したSF短編集。幻想的で訳の分からない掴み所の無いホラ話のようなストーリーが多く著者独特の味わいがある。ゼッキョー、ゼッキョー。「町かどの穴」「山上の蛙」「テキサス州ソドムとゴモラ」「カブリート」「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」が良かった。

  • ふみふみ さん

    冒頭の「町角の穴」から「世界の蝶番はうめく」までのクレイジー度が飛び抜けてます。一体どこからこんな発想が出てくるのでしょうか、全くもって想像できません。他、「つぎの岩につづく」も強烈でした。編者あとがきでブラックリアリズムとの共通点が指摘されてますが、私も同様の印象を持ちました。SFという分野でカテゴライズされる作家ではないですね、R.A.ラファティ。

  • シタン さん

    奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外四捨五入出前迅速落書無用。個性的すぎる語り口と狂った世界観・ロジックで唯一無二の感覚を味わった。豊富な引用や言葉遊びはワイルドな知性を感じさせ、ちゃんと読もうとすると一筋縄ではいかない。原著で読んだ方がそのへんは楽しめるかも。不純粋科学研究所シリーズがいくつか入ってて登場人物(機械)たちと親しくなった。本当かどうか怪しいが、関西の大学のSFコミュニティではラファティがかなり読まれているとかいないとか。 この巻は「アヤシイ篇」で次の巻が「カワイイ篇」らしい。カワイイってなんだ?

  • スターライト さん

    ジャンル内において、ただ一人独特の地位を築いている人がいる。本書の作者、R・A・ラファティもその一人だろう。SF作家とみなされているが、S(すこし)・F(不思議)どころか、奇妙(strange)で読者を惑わす(fool)話の書き手といえるだろう。何しろ死んだはずの登場人物がまだ生きているかのようにしゃべるし、人間でないものもあたかも人間であるかのように振る舞うし、ストーリーはちっとも進まず、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。その味を楽しめるかどうかが、ラファティファンになるかどうかの分かれ目だろう。

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