Soltando Amarras

アルゼンチンのギタリスト、キケ･シネシと
プエンテ･セレステのマルチ管楽器奏者、マルセロ・モギレブスキー
名作として密かに語り継がれた1998年のデュオ作を初・国内盤化

アルゼンチンを代表するギタリストで、2012年、カルロス･アギーレと共に来日が決定しているキケ･シネシ。本CD は、新作輸入盤も話題となっているプエンテ・セレステのクラリネット奏者、マルセロ・モギレブスキーとの1998年デ ュオ作。

昨年ビーンズ・レコードからリリースされた「ダンサ･シン･フィン（BNSCD-775）」もご好評をいただき、いまだに各 店からの問い合わせが相次ぎ、売れ続けているキケ･シネシ。20代にしてディノ・サルーシのツアーに参加。アルゼン チン新世代一派の作品発表の出発点ともなった個性派レーベル、ロス・アーニョス・ルス・ディスコス諸作への参加 や、モノ・フォンタナ、カルロス・アギーレ、シルビア・イリオンドらとの交流含め、南米を越えて欧州まで知られた存在 です。ちなみに日本ではクラシック・ギター・ファンにも人気なんです。そのクラシック・ギターから現代音楽、そしてもち ろんフォルクローレへの確かな知識と技術をもって紡ぎだされる世界観は、カルロス･アギーレにも絶対の信頼を受 けています。

そしてそんな彼の本作の相棒は、プエンテ・セレステで素晴らしいクラリネットを披露しているマルセロ・モギレブ スキー。マルチ管楽器プレイヤーであるモギレブスキーはクラリネットを中心にリコーダー、サックス、時にはハーモ ニカまでも操り、様々な情景、感覚を描き出してくれています。また、1曲、自身の曲で美しいボーカルを披露。

シネシもトレードマークでもある7弦ギターの他にチャランゴも演奏しています。非常にミニマルな編成でありなが ら、非常に奥行きのあるこの世界観は、この2人にしか生み出せなかったといっても過言ではありません。

タイトル曲「Soltando amarras」は、シネシとモギレブスキーの共作。モギレブスキーのアルトリコーダーとシネシ のチャランゴで紡がれたこの曲には、南米的な郷愁の中に現在を描いたような不思議な感覚が宿っています。本作 品にはそれぞれの自作曲とキケ･シネシのギターソロで演奏されたタンゴの名曲「Nostargias」、さらに、カルロス･ア ギーレが作曲、ピアノで参加している曲が収録されています。
(メーカー資料より)