再結成POCOを代表する名盤。しかし、このフルメンバーが集まると長続きしません。でも、このアルバムに詰め込まれたcoolな曲は永遠に受け継がれてゆくでしょう。

ｵﾘｼﾞﾅﾙﾃｰﾌﾟからのﾘﾏｽﾀｰ｡旧ﾊﾞｰｼﾞｮﾝCDに比べやや荒れた音ではあるが分離は良く明瞭｡ただ､EpicのForgotten Trailの方が自然なﾊﾞﾗﾝｽ｡それといつも思うのだが､M10の最終ｺｰﾗｽ(To days that〜)はLPではもっとﾊｲﾃﾅｰが効いていたと思ったがCDではどれも控えめ｡まあ記憶違いかも｡ﾌﾞｯｸﾚｯﾄは書下しﾗｲﾅｰとFrom〜からのﾌｫﾄ満載｡全体のﾃﾞｻﾞｲﾝはFromを踏襲している｡ｴﾋﾟｯｸ時代中期の代表作2枚､当時はﾒｯｼｰﾅ時代との違いにとまどうﾌｧﾝも多かったが､重量感ある音作り､8ﾋﾞｰﾄｶﾝﾄﾘｰﾛｯｸのﾊｼﾘといえるM10,17、ﾄﾞﾗﾑの素晴らしさ等､彼らの最良の姿を伝えるｶｯﾌﾟﾘﾝｸﾞ｡

ｴﾋﾟｯｸ時代のｱﾝｿﾛｼﾞｰで､90年時点でのﾚｱ音源､ﾒﾝﾊﾞｰのｺﾒﾝﾄや各曲のﾘﾘｰｽ情報･ﾊﾞｰｼﾞｮﾝ情報等含む35頁のﾌﾞｯｸﾚｯﾄといったお約束の要件を軽くｸﾘｱ｡ﾘﾐｯｸｽ曲については曲目ﾘｽﾄをご参照あれ｡その他のﾚｱ音源については､まずdisc1は､ﾌｭｰﾚｲのｼﾝｸﾞﾙ曲M6､ｽﾀｼﾞｵﾊﾞｰｼﾞｮﾝのM7とM13､ﾔﾝｸﾞのｲﾝｽﾄM8､ｱｺｰｽﾃｨｯｸﾊﾞｰｼﾞｮﾝのM19､ﾒｯｼｰﾅのM20｡disc2はﾗｲｳﾞﾊﾞｰｼﾞｮﾝのM1､ﾌｭｰﾚｲのM8､ﾔﾝｸﾞのｲﾝｽﾄM9､ｺｯﾄﾝのM12(ｲﾘﾉｲｽﾋﾟｰﾄﾞﾌﾟﾚｽ版の大幅なﾘﾒｲｸ)､ﾌｭｰﾚｲのM13(SHFﾊﾞﾝﾄﾞのｱﾚ)はﾎﾟｰﾙ･ﾊﾘｽ参加｡未発表曲もそのままｱﾙﾊﾞﾑに収録できそうなｸｫﾘﾃｨで､ﾏﾆｱ向の内容だが普通のｱﾙﾊﾞﾑとしても大満足｡

POCO最高のバンドです。清涼飲料水のような爽やかさが魅力です。紙ジャケ化期待します。

失礼しました！ M8の邦題は「時は流れて」ではなくて、「時の流れに」でした。 訂正させていただきます。すいません。

しゃおがさんとまったく同感です。M1の「インディアンサマー」はメキシコ国境に近い暑い熱いアメリカ(？)を連想させる素晴らしい1曲です。そして、私も、このアルバムの中でもっとも優れた1曲はM8の「時は流れて」だと思います。特にティモシーが吹く哀愁をおびたソロ・ハーモニカの音は、アメリカに生きるカウ・ボーイ・マインドを彷彿とさせて、たまらなく素敵です。ジョン・セバスチャンにも負けないウマさだと思います。

日本での再結成ライブの時、このバンドの主役はRusty Youngと分り、遡ってこのアルバムを聞くと、既にRustyがリードを取ってるではありませんか。勉強不足でした。アメリカのバンドは、やはりライブが一番です。

ここまでRusty Youngが主役になるとRichie Furayは脇役に徹する事になります。しかしRichieだけは変わらず若いです。後期POCOの残像ライブ。デリバリンと一緒に聞いて見るとバンドの変遷が分ります。

ジム・メッシーナの奏でるテレキャスの“パキパキ”サウンドが心地よい。ラストの長尺曲はジャムバンドの様相も。名盤でしょう。

ライブバンドの面目躍如、観衆の反応もＧＯＯＤだ。ＢＳＦ時代の曲はリッチーのファンサービスだけではない、評価が低かった自分への思いの丈をぶちまかしているかのようだ。