■PaniCrewプロフィール
植木豪、笠原康哉、森田繁範、中野智行、堀内和整、佐々木洋平、山本崇史、水野哲也の8人から成る。

元来大阪はポッピングダンスが日本で一番盛んな地域で、大阪を制する者は全国を制すと言われている。ポッピングダンスとは、アメリカ・ロサンゼルスで始まった、リズムに合わせてからだを弾くダンスのことを言う。

1998年、「3D Connection」と「New PoewrG」という2つのダンスユニットで活動してた彼らは「やるなら勝とう！」という強い意思のもと集結。そして、日本で最高峰と言われるストリートダンスの大会「ALL JAPAN DANCE DELIGHT」で優勝したのを始め、その年に出場した全ての大会を総なめにした。また、メンバーの1人植木豪は、イギリスで行われた「UKブレイクダンスチャンピオンシップ」に日本代表のひとりとして選ばれ、初出場初優勝し、世界一となり名実ともにストリートダンスのトップに輝いた。

PaniCrewとグループ名を決めた8人はこの年を最後にダンスの大会から姿を消しパフォーマンスグループのプロとして活動をすることを決意。ちなみにPaniCrewとは、「個性バラバラ8人の乗員が、観ている人をパニックさせる」という意味があり、また彼らの地元である関西弁で「パニクってる」というのにもかけている。

彼らが次に目指したものは、真のエンターテイナー。「人を楽しませたい！」「アンダーグラウンドの世界から飛び出したい！」彼らが次のステップとして選んだのは本当のストリートライブだった。
大阪JR京橋駅構内の広場で毎週金曜日にライブを行い自分たちのパフォーマンスが通りすがりの人々にどこまで通用するか、ダンスに興味のない人達の足をどうすれば止めることが出来るのか、「自分達と交わった人達全員を楽しませたい」そんな思いの中で8人が見出したものは「かっこいいだけのダンスはもういらない」ということだった。ダンス・コント・歌・トーク、観ている人を理屈抜きに楽しませる。ダンスを武器に色々な面白いことをしよう、それでいて観ている人にいつも新鮮なものを提供したい。それが、彼らの提唱する「フレッシュ・ダンス・バラエティー」という新しいジャンルだ。

大阪京橋のライブも毎週1,000人を越すようになり、もう路上では出来なくなった彼らの次の目標は芸能界への殴り込みであった。2000年11月22日にデビューシングルDisCoNectionをリリースし、大阪城野外音楽堂で行われたデビュー記念ライブには3,000人もの人が集まった。2001年PaniCrewは「フレッシュ・ダンス・バラエティ−」を掲げ全国に進出する。

2001年、彼らの日本人離れした圧倒的なダンス・パフォーマンスは、その目を引くヴィジュアル、そしてストリート大阪出身だけに達者なトークも手伝って瞬く間にブレイク。レッツゴークレイジー、Paradise Bonnie 、Love Filia などのシングルを次々とリリース。

2002年、満を持して待望の1stアルバムにして傑作のWelcome 2 Da Dancefilia をリリース。そして彼らの真骨頂とも言えるダンスパフォーマンスが映像で体感することができるDVD作品ザッツブレイクダンスエンタテインメントShow （VHS）をリリース。芸能界でも名実ともにトップパフォーマーへと成長した。

その後もFantastic Voyage 、Basket Ball 、Wild Flower -花のしらべ とシングルをリリース。さらにアルバムVoice Of Joker では彼らの音楽的な幅の広さを余すことなく詰めこんだ充実した内容の作品を発表した。

そして2003年―。
PaniCrewから新たなユニットが始動。メンバーを2つに分け、それぞれの得意分野を生かした活動を展開！
その第1陣が魁！ジョッパーズである。メンバーは笠原康哉、森田繁範、中野智行、堀内和整。デビューアルバム魁！ジョッパーズをリリース、ラジオドラマ風お笑いなどを盛り込んだ内容となっている。テーマ・ソングM-1で威勢よく幕を開け、哀愁漂う楽曲なども披露しつつ、M-2、M-4などでは技ありのトークを繰り広げた、エンタテインメントな仕上がりだ。
もうひとつは P-rhythmによるシングル。メンバーは、植木豪、佐々木洋平、山本崇史、水野哲也の4人。若くて小柄なユニットで構成され、ダンスを中心にPaniCrewの音楽をより進化させた形。ダンサブル歌モノ楽曲でまとめられている。