涙のカタログ

新時代のアーティスト布施琳太郎が放つ渾身の第１詩集。「涙」をテーマにした新作書き下ろし多数に加え、展覧会「新しい死体」（２０２２／ＰＡＲＣＯ　ＭＵＳＥＵＭ　ＴＯＫＹＯ）や「名前たちのキス」（２０２１／ＳＮＯＷ　Ｃｏｎｔｅｍｐｏｒａｒｙ）、雑誌「文學界」への寄稿作品「黒より冷たい海のメディア」など過去作品を含む全２９篇を収録した１冊。

目次 : 黒より冷たい海のメディア/ Ｓｔｉｌｌ　ｌｉｆｅ/ 涙‐１/ 腐った親指/ 涙‐２/ ボイジャーのゴールデンレコード/ 恋空/ キセキ/ ほしのこえ/ 涙‐３/ 骨が溶ける/ 待機する/ いたいから/ 葛西臨海水族園/ 種の季節性誤変換/ あらゆる年齢の子供たちのためのパーソナルコンピュータ/ 自動手記人形/ 涙‐４/ 名前たちのキス/ ハイライト・メンソール〔ほか〕

【著者紹介】
布施琳太郎 : アーティスト。１９９４年生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科（油画専攻）を卒業。東京藝術大学大学院映像研究科（メディア映像専攻）を修了。スマートフォンの登場以降の都市で可能な「新しい孤独」をテーマに、絵画や映像作品、ウェブサイトの制作、批評や詩などの執筆、展覧会企画など幅広いメディアを用いて、アーティストや詩人、デザイナー、研究者、音楽家、批評家、匿名の人々などと共に制作をしている。「文學界」「美術手帖」「現代詩手帖」「ユリイカ」への寄稿をはじめとし執筆活動でも注目を集めている。受賞歴に、平山郁夫賞（２０２２）、第１６回美術手帖芸術評論募集「新しい孤独」佳作入選（２０１９）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）