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ザルツブルク音楽祭2008
ブーレーズ&バレンボイム
ウィーン・フィルのしなやかで力強い『火の鳥』は必聴
ブーレーズ、バレンボイム、ウィーン・フィルという豪華な顔触れによる2008年のザルツブルク音楽祭オープニング・コンサートの映像。演目はブーレーズ得意のラヴェル、バルトーク、ストラヴィンスキー。
冒頭はこれまでに聴いた事のないような新鮮な響きを作り出しているラヴェルの『高雅で感傷的なワルツ』。次のバルトーク:ピアノ協奏曲第1番は、ピアノの打楽器的手法を用い、強烈なリズムの世界に圧倒される作品。ブーレーズ、バレンボイム、ウィーン・フィルの3者の対話は独創的で、VPOの抜群の安定感と研ぎ澄まされたブーレーズの知性が、バレンボイムとの新たなドラマを生んでいます。
そしてブーレーズの『火の鳥』は、この作品の代表盤としてシカゴ響やニューヨーク・フィルとの名演が残っていますが、今回のお相手はウィーン・フィル。ウィーン・フィルの『火の鳥』といえば、2000年のザルツブルク音楽祭でゲルギエフとの共演が記憶に新しいところ。ブーレーズとの演奏は美しさを前面に出したウィーン・フィルの魅力が満載の演奏。前半は木管と弦の絶品の美しさで旋律を紡ぎ、『火の鳥のダンス』では絶妙な表情をつけ鮮やかに舞います。『王女のロンド』は濃厚な表現ではありませんが、オーボエとヴァイオリンの対話が美しく、クライマックスも力強く、一糸乱れぬ緊迫感のある演奏は圧巻です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
ザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート2008
・ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
・バルトーク:ピアノ協奏曲第1番*
・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』(1910年版)
ダニエル・バレンボイム(P)*
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ピエール・ブーレーズ(指揮)
収録:2008年7月、ザルツブルク祝祭大劇場
画面:NTSC 16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
リージョン:0
収録時間:90分