Nhk「知られざる大英博物館」プロジェクト

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NHKスペシャル 知られざる大英博物館 古代ギリシャ

Nhk「知られざる大英博物館」プロジェクト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140815489
ISBN 10 : 4140815485
フォーマット
出版社
発行年月
2012年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
189p 21cm(A5)

内容詳細

バックヤードに眠る99%の収蔵品。その調査から明らかになったのは、鮮やかに彩られた彫刻と歪められた歴史だった。“白い”文明の真実。

目次 : 1章 復元された古代の「色」(ギリシャで抱く違和感とは/ 収蔵庫から見つかったヘルメス像の台座/ 破壊せずに彩色の痕跡を見つける最新の方法/ ギリシャとはなんなのか/ 遺物を3Dで復元する新しい方法)/ 2章 オリエント世界とエジプトから流入した文化(ナウクラティスとの出会い/ ナウクラティスで見つかったもの/ アブシンベルの落書/ ギリシャがギリシャとなる過程)/ 3章 ヨーロッパにおける古代ギリシャのイメージ形成(収蔵庫に眠るタナグラ人形/ ディスコボロスの頭の向きをめぐる論争/ クノッソス宮殿の復元がはらむ問題)/ 4章 歴史はなぜ歪められたのか(文化はどのように生まれる?/ 「白」を好んだヨーロッパ/ 削られたパルテノン彫刻/ 古代ギリシャの真実の色を求めて)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • in medio tutissimus ibis. さん

    先行するオリエント・エジプト文明の周辺に形成された古代ギリシア文明はの多くを両文明に負っていたが、近代西欧が自らのルーツをギリシアに据えそこに他所の介在を望まなかったためにその事を無視した。特に、古代ギリシアの遺物の塗装がはがれていたのを元々白かったと誤解し、純粋な色としての白が19世紀に流行したために、「白い古代ギリシア」と言う幻想が生まれた。その幻想によって、残っていた色彩さえ洗浄されてしまう事件も起こった。しかし近年、最新の調査技術によって古代ギリシアの神殿や神像に施されていた本来の色が復元された。

  • 鳩羽 さん

    白い神殿、白い彫刻…が青い背景から際立つようなイメージのある古代ギリシャの遺跡・美術品に、彩色された痕跡が見つかった。ならば、実際はどのような色だったのか、なぜ白い美しさが理想のものとされたのか。大英博物館の学芸員達への取材と、恩田陸、池澤夏樹等の特別寄稿からなる。テレビのドキュメンタリーが元になっているからか、とても読みやすい。もうちょっと、なぜ白い理想としてのギリシャが西洋で求められ続けたのか、時代によって解説してあればいいのになどと思った。

  • Book shelf さん

    展示されているのは所蔵品のごく一部でしかないという大英博物館の裏側を覗くシリーズ。今回はギリシャをテーマに、歴史がいかにつくられていくかをみる。ギリシャ彫刻は大理石の白いイメージをもっていましたが、実は鮮やかに彩色されていたことが分かっています。白は純潔をイメージさせることから、ヨーロッパ至上主義と相性がよく、表面を削って白くし、ギリシャ彫刻が展示されていたという。歴史が一部の人間の都合のよいように解釈されていた事例が、まさか民主主義の発祥とされるギリシャ文明の裏側にあったとは。

  • ハルバル さん

    番組は観ていない。エジプト美術の影響を受けて巨大な大理石像やクーロスが製作されるようになったことは知っていたが(東方由来でアフロディテやディオニシオスなど神話も輸入していたりもする)、実は極彩色に着色されていたのは小耳に挟んだ程度なので興味深かった。しかし復元したものは…現代の感覚からすると民芸品のような微妙に安っぽい感じがする。TVの服読本なので物足りない部分はあるけど、池沢氏のエッセイは良かった。しかしギリシャがヨーロッパの源流って…文化は継承できても民族的な繋がりはないと思うが。

  • まいくん さん

    NHKスペシャルを観てもっと知りたいと思い、本書を読んだ。個人的には映画は劇場より原作本を先に読みたいタイプだが、今回も同じに感じた。彫刻やパルテノン神殿には色がつけられていたという話も、テレビの映像があってこそ色彩の鮮やかさや形状が理解を助ける。本書はテレビの副読本というスタンスなのか写真が少ない。ギリシャとエジプトの関係については本書の方が詳しく載っている。もう一度テレビを観て本書を読み返してみたい。

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