NHKスペシャル取材班

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沖縄返還の代償 核と基地 密使・若泉敬の苦悩

NHKスペシャル取材班

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334976927
ISBN 10 : 4334976921
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
277p 19cm(B6)

内容詳細

60年代末、佐藤栄作・ニクソンによる沖縄返還交渉の裏で極秘に活躍した若泉敬。一私人にもかかわらず、米政府中枢のキッシンジャーたちと真っ向から渡り合い、悲願の沖縄復帰と引き換えに、有事の「核再持ち込み」を認める密約を交わし、米軍による基地の「自由使用」という結果を招いた。悔恨に苦しみ続けた若泉は、90年代半ばに当時の交渉過程を告白する本を出版し、壮絶な死を遂げる―。09年、日本政府による密約の調査開始をきっかけに、取材に乗り出した記者・ディレクターが辿りついた事実とは?孤高の密使の足跡を辿り、彼が抱いた思いの真相に迫る。

目次 : 第1章 密約取材で浮かび上がった人物/ 第2章 日米首脳会談の舞台裏/ 第3章 突然の隠棲、空白の歳月/ 第4章 基地の自由使用アメリカの真のねらい/ 第5章 待望の出版と失意/ 第6章 若泉の死、変わらぬ沖縄

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yooou さん

    ☆☆☆☆☆ 沖縄返還の密使として米国と単身交渉にあたり密約を結んだ男。彼は最期まで秘密を守り通すつもりだった。しかし、情報はアメリカサイドから公表され、日本政府はこれを否定した。更に明らかになった交渉の舞台裏は彼を新たな苦悩へと陥れていく。本当にすごい話でありました。

  • ナリボー さん

    9/10 沖縄返還交渉の際の密約は知識として知っていたが、そこに私人の密使が強く関わっていたことは初めて知った。文字通り人生を賭ける形で、沖縄を思う気持ち、日本を憂う気持ちを表現した存在に圧倒された。

  • Hiroki Nishizumi さん

    良かった。若泉敬の人となりがよく分かる内容で感銘を受けた。以前「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」を読んだが、その題名へのこだわりも良く分かった。先達の思いを忘れることなく日々過ごしたい。

  • Ryuji さん

    ★★★☆☆沖縄返還交渉の密約の交渉を行ったとされる若泉 敬氏に迫った「NHKスペシャル」の舞台裏を活字にした本。正直、沖縄返還に関しての密約(核の再持ち込み)が必要であったのかは判断出来ない。ただアメリカの本音は「基地の自由使用」であったのは間違いないだろう。沖縄問題の一番の問題は沖縄県民以外の日本人(私も含めて)が、基地問題についてどこか他人事と思っていることだと思う。それと沖縄の基地は決して日本のためにあるのではなく、アメリカのためにあることを認識すべき(結果として日本の利になっている部分はあるが)。

  • うーひー さん

    沖縄返還交渉時の米国政府は、日米安保条約が日本の国民世論の反発によって脆弱になることを避けるために、沖縄返還にあたって一定程度の日本側への譲歩が必要であると考えていた。それにも関わらず、日本政府・外務省は「(米軍基地に関する)国民世論の反発」を外交カードとして使用しないどころか、そもそも対米交渉における一貫した戦略も持っていなかった。沖縄返還の交渉過程の結果、日米間で合意された「(条件付き)基地の自由使用」の密約が、事実上の日米安保条約の改定に相当するものであったというのは衝撃的。

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