エル・トポ HD リマスター版

1971年1月1日ニューヨークのエルジンにて何の宣伝もされないまま『エル・トポ』深夜興行はスタートした。
のちに、ミッドナイト・シネマ・カルトの先駆けとなる本作は、瞬く間にニューヨークを熱狂の渦に巻き込み、歴史的ロングランを記録。
観客の中にはミック・ジャガー、アンディ・ウォーホールら当時の最先端をいくアーティストたちの姿が見受けられ、『イージー・ライダー』を撮り終えたばかりの、デニス・ホッパーとピーター・フォンダは次回作への出演の意思表示をした。
なかでも、ジョン・レノンは劇場に4回足を運ぶほど惚れ込んで、本作と次回作の独占配給権を買い取ったほどの熱狂ぶりであった。
「もしフェリーニが西部劇を、クロサワがキリスト映画を撮ったらこうなったであろう。」と称され、その圧倒的世界観はすべての常識を超えていた。
日本では、1972年3月のメキシコ映画祭にて寺山修司が絶賛、1986年東京国際ファンタスティック映画祭で再度紹介され、1987年ついに一般公開された。
時を経て、2010年、HDデジタルリマスター版として22年ぶり劇場公開となった。

キング・オブ・カルト・ムービー『エル・トポ』HDリマスター版が待望のBlu-ray化!

約124分／製作：アメリカ＝メキシコ 1970年／画面：4:3[1080P Hi-Def]スタンダード／指定：R15／2層／1枚組／

■音声：1.スペイン語 DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド 2.スペイン語 DTS-HD Master Audio2.0chステレオ 3.スペイン語ドルビーデジタル2.0chステレオ(オーディオコメンタリー)
■字幕：1.日本語字幕 2.日本語コメンタリー用字幕

【特典】
[映像特典]
1.『エル・トポ』について、監督へのインタビュー
2.オリジナル予告篇
3.フォトギャラリー(静止画)
[音声特典]
アレハンドロ・ホドロフスキー監督の本編オーディオコメンタリー

【キャスト】
アレハンドロ・ホドロフスキー
ブロンティス・ホドロフスキー
デヴィッド・シルヴァ
ポーラ・ロモ
マーラ・ロレンツォ
ロバート・ジョン

【スタッフ】
[監督・脚本・音楽・美術] アレハンドロ・ホドロフスキー
[製作] アレン・クライン
[撮影] ラファエル・コルキディ

【スートリー】
黒装束の流浪のガンマン、エル・トポは、幼い息子を連れ砂漠を行く。
行き着いた村は、山賊の襲撃による大虐殺の後で、あたり一面、血の海だった。
エル・トポは、修道院に陣取る大佐らを倒すが、大佐の女に心奪われ、息子を残し、最強のガンマンを目指し、砂漠にいる4人の銃のマスターに対決を挑むが・・・
フリークス達の暮らす洞窟で長い眠りから目覚めた彼は、彼らを虐げられた境遇から救うべく再び現世と向き合うが、そこは彼の想像を超えた腐敗と混乱の世界だった。

© 2007 ABKCO FILMS

ジョン・レノンが惚れ込んで独占配給権を買い取ったという作品のHDリマスター版。砂漠を旅する子連れガンマン、エル・トポ。通りかかった街で、強盗団による大虐殺が行なわれており……。出演はブロンティス・ホドロフスキー、デヴィッド・シルヴァら。(CDジャーナル　データベースより)