全国版DVDオペラ・コレクション 第52号 名作オペラシリーズ〜ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』 ゲルギエフ指揮

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
201020911
フォーマット
発行年月
2011年08月
日本

商品説明

ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』全曲
ゲルギエフ指揮、タルコフスキー演出
マリインスキー劇場の名舞台が日本語字幕付DVD化!


『ボリス・ゴドゥノフ』の映像作品を代表する高水準な内容にもかかわらず、日本語字幕つきではまだDVD化されていなかったゲルギエフ指揮による舞台映像の登場。

【タルコフスキー演出】
『ノスタルジア』『サクリファイス』、『惑星ソラリス』、『ストーカー』、『鏡』など、独自の美の世界を描き出した傑作映画の数々で知られるソ連の名監督アンドレイ・タルコフスキー[1932-1986]がオペラ演出をおこなった唯一の作品。
 1979年の『ストーカー』完成後、表現の自由を求めてソ連を出たタルコフスキーは、イタリアで『ノスタルジア』を完成、その後、1983年にはムソルグスキー・フリークでもあるアバドに請われてコヴェント・ガーデンでの『ボリス・ゴドゥノフ』を演出することになり、オペラの分野でも大成功を収めています。しかし、タルコフスキーはほどなく肺癌を発症、1986年には54歳で亡くなってしまうのです。

【ロイド=ジョーンズ校訂原典版】
アバドが1983年のコヴェント・ガーデンに於ける『ボリス・ゴドゥノフ』上演に際して用いたのは、ロイド=ジョーンズがムソルグスキーの1872年稿を校訂した「ロイド=ジョーンズ校訂原典版」。このヴァージョンはアバドのほか、ゲルギエフやロストロポーヴィチによっても使用され華美なリムスキー=コルサコフ版では失われていた、ムソルグスキー本来のプリミティヴな響きの魅力を再現することに成功しています。
 デイヴィッド・ロイド=ジョーンズは、1934年11月19日ロンドンの生まれ。ムソルグスキーをはじめとするロシア物を専門とし、ロシア語・ロシア文化にも通じ、楽譜の校訂や編纂、台詞の翻訳などでも活躍した人物で、プロとしての最初の仕事もコヴェントガーデンでの『ボリス・ゴドゥノフ』のロシア語コーチだったといいますからロシアへの傾倒ぶりは徹底しています。指揮者としても有名で、ムソルグスキーや、チャイコフスキーなどのほか、バックスの交響曲、ホルストの作品集、ディリアスの作品集、エルガーのファルスタッフ、ブリスのカラー・シンフォニーなどのリリース(NAXOS, MARCO POLO, hyperion, ASV)でも知られていました。

【ゲルギエフのボリス・ゴドゥノフ】
1990年、マリインスキー劇場で上演されたゲルギエフによる『ボリス・ゴドゥノフ』は、アバドのコヴェントガーデンでの大成功を受け、タルコフスキー演出&ロイド=ジョーンズ校訂版、及びボリス役のロバート・ロイドを引き継いだものです。巨漢ロバート・ロイド(ジューバーベルク監督の『パルジファル』でグルネマンツを演じていました)の重厚な演技が見ものです。

【DVD収録情報】
・ムソルグスキー:歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』全曲

 ボリス・ゴドゥノフ…ロバート・ロイド(バス)
 グリゴーリイ…アレクセイ・ステブリアンコ(テノール)
 マリーナ…オリガ・ボロディナ(メゾ・ソプラノ)
 ピーメン…アレクサンドル・モローゾフ(バス)
 ランゴーニ…セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)
 演奏:マリインスキー劇場管弦楽団&合唱団
 指揮:ワレリー・ゲルギエフ

 演出:アンドレイ・タルコフスキー

 収録場所:マリインスキー劇場 《1990年収録》
 収録時間:221分(2枚組)

【BOOK情報】
DVDストーリーガイド
ロシア皇帝の孤独と民衆の悲嘆 → ロシア皇帝ボリス・ゴドゥノフは皇太子を暗殺した罪に悩んでいます。これを知った若者は偽の皇太子を名乗り、民衆を扇動してモスクワへ進軍します。

名曲の解説
帝政ロシアの激動を硬派に刻む歴史劇 → ムソルグスキーが完成させた唯一のオペラ『ボリス・ゴドゥノフ』。民謡に由来する旋律や力強い合唱など、ロシア国民楽派最高の一作です。

傑作の背景
ロシア・オペラの名声を決定づけた個性 → 『ボリス・ゴドゥノフ』は、ロシア・オペラの存在を世界に知らしめました。この独創的な大作の陰に、ムソルグスキー自身の孤独がありました。

人と作品
ムソルグスキーと「力強き五人組」の友情 → 19世紀半ば、ロシア国民楽派には「力強き五人組」と呼ばれる作曲家たちがいました。ムソルグスキーはその一員として、研鑽を積んだのです。

世界のオペラハウス
マリインスキー劇場(サンクトペテルブルク)

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ロイヤル・オペラ/キーロフによるタルコフ...

投稿日:2005/07/01 (金)

ロイヤル・オペラ/キーロフによるタルコフスキー演出の再現。レイフェルクス、ロイド、ボロディナらは良いが、端役と合唱は出来にムラがある。ゲルギエフの指揮は明快で、小気味が良い。タルコフスキー演出はロシアの民俗色が強く、幻想的なシーンも登場する。しかし、本人在世であれば達成できたであろう完璧性、霊的な空気まで期待するのは無理というもの。それでも最終場面において天使が忽然と出現するシーンは、映画「ノスタルジア」のラストのようにいつまでも心に残る。

フランキスト さん | アメリカ | 不明

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