基本情報
内容詳細
関西・大阪にあって、東京にないもの。
それは何か。それは難波ベアーズである!
例えば、難波ベアーズを主戦場としたバンド、ボアダムスや少年ナイフが、その後グローバルな人気を博し、世界へと飛び立っていったのはなぜか?
それは、関西・大阪の土壌と無関係ではない。
関西・大阪のカルチャーは、何の文脈も持たない、本当にわけのわからないものに対するリスペクト、それを受け入れる土壌がある。つまり、サブカルがないのである。
これから話す物語は、今や、遠い昔の80年代末~90年代、東京ではちょうど渋谷系カルチャーの萌芽が現れつつある頃から始まる。
そんな文脈とはまったく関係なく、関西・大阪では、独自のカルチャーがうごめいていた。
その象徴的ライブハウス、難波ベアーズの歴史を紐解き、当時から現在まで、難波ベアーズで活躍していた(る)アーティストのインタビューによって、難波ベアーズという場所とは、関西・大阪のカルチャーとはいったい何なのか、それを、読み解こうと試みたのが本書だ。
店長をつとめる山本精一の巻頭インタヴュー掲載。
多数の掲載不可能(?)なギリギリの証言談を収録。
吉本の芸人養成所NSCも大阪にしかなかった時代のアンダーグラウンドお笑いカルチャーにもふれた、第一級の証言集。
<登場人物>
山本精一、松蔭浩之、鮫肌文殊、仲谷暢之、吉村智樹、あふりらんぽ、モタコ(オシリペンペンズ)、なだぎ武など。
【著者紹介】
M.C.BOO : 1971年神戸生まれ。クリエイター、クリエイティブディレクター。96年にビースティ・ボーイズと共演したライブがレコードになり全米デビュー。その後、脱線3として吉本興業初のミュージシャンとして契約。音楽活動と共に広告からアートイベントのプロデュースまで横断的に関わりながら、様々なメディアで独自のオモシロを伝える
神田桂一 : 1978年生まれ。フリーライター・編集者。一般企業に勤めたのち、週刊誌『FLASH』の記者に。その後、『マンスリーよしもとPLUS』の編集、ニコニコニュースの編集記者を経てフリー。カルチャー誌を中心に活動中。初の共著『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』が話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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