WAYFINDING道を見つける力 人類はナビゲーションで進化した

M・r・オコナー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784772695718
ISBN 10 : 4772695710
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
416p;20

内容詳細

脳のなかの時空間から、言語・物語の起源までナビゲーションと進化をめぐる壮大な探究の旅へ!道を見つける力が、私たちを「人間」にしたことを明かす。

目次 : はじめに 道を見つける/ 1 北極圏(最後の道なき場所/ 記憶の地景/ 幼少期の記憶はなぜ消えるのか/ 動物たちのナビゲーションの謎/ ヒトの認知能力を飛躍させる/ AIは物語を理解できるか)/ 2 オーストラリア(スーパーノマド/ ドリームタイムの作図法/ 脳のなかの空間と時間/ 雷の民のあいだで/ あなたが左なら、わたしは北)/ 3 オセアニア(人類最古の科学/ オセアニアの宇宙飛行士たち/ 気候変動に抗する航海術/ GPSが脳になりかわる/ 迷子のテスラ)/ おわりに トポフィリアの天性

【著者紹介】
M・R・オコナー : ジャーナリスト。サイエンス、テクノロジーなどの分野で執筆。マサチューセッツ工科大学(MIT)・ナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー(2016年)。ニューヨーク・ブルックリン在住

梅田智世 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • けんとまん1007 さん

    興味が尽きない1冊。改めて、人間の持つ潜在能力について考えざるをえない。その凄さ・素晴らしさの一方で、帯にもあるように、便利さと引き換えに退化している危機にも思考が及ぶ。情報が溢れ、瞬時に情報に到達できるが故に、ますます考えることを放棄する傾向が強くなる。それは、短期的思考にもつながると思う。道を見つける力は、歴史を学ぶ・歴史を伝える中で、遺伝子レベルで受け継がれていくもの。そして、実体験こそが、それを支えるものであることについては、全くの同感である。画家の横尾忠則さんの言葉にも、これと近いものがある。

  • tamami さん

    400頁を越える大冊であり、広い間口に関わる非常に多くの事柄が取り上げられているけれども、著者オコナーが主張する結論は、帯に書かれた「GPSによって人類はなにを失うか?」という文言に集約されるように思う。はじめにとおわりにを含めて全18章からなる本冊は、北はアラスカのイヌイットのアザラシ狩りでの伝統的なナビゲーションの描写から、南はオーストラリア大陸のアボリジナルによるドリーミングの秘密まで、各地の民族に伝えられたナビの仕方について記す章と、それを脳科学の立場から解説する章が交互に記され、テーマに関わる→

  • yyrn さん

    地図好きで、一刻も早く自動運転車が走る世の中になればいいのに、と思っている私のような人間には少し反省を促される本となったが、でも作者の意見に100%賛同もできない。▼人間は道に迷いながら様々な五感を研ぎ澄まし何万年もの歴史を通じて人類として、また個人の人間としても成長してきたが、GPSは生きる上で大切な様々な能力を失わせる危険性が高いのではないかと警鐘を鳴らしている。一直線に目的地にたどり着くことを良しとするのは目的地がハッキリしているからで「道に迷うことは発見なんだ。分からないことにたどり着くためには⇒

  • テツ さん

    ぼく自身も車を運転するときには出発から到着まで頼りきりで、ナビがない時代って一体どうやって移動していたんだろうと思うほどGPSって便利だ。でもそうしたテクノロジーに頼ることで長期的に見て人間から失われていく力って絶対にあるんだろうな。道具に頼ることは決して悪いことではないし、そうやって人類は進歩発展してきたのだから否定も拒否もするつもりはないけれど、たまには自分の感覚だけを頼りに地球の上をフラフラと彷徨い歩くことも大切なのかもしれない。人間の方向感覚とかもこれから先、長期的には退化していくのかな。

  • imagine さん

    情報量が多く、引用や回想が次々に飛び出してきてタフな読書だった。レベッカ・ソルニット『迷うことについて』にも通じる、人間本来が持つ、思考、認知といった能力を再評価する内容。GPSをはじめとする技術革新によって脳の海馬は退化し、方角や位置を把握する能力が失われてゆく。最終章にあった「道に迷って、誰にも道を訊けない。その感覚はいいものです。」という言葉がとてもしっくりきた。周囲を認識しながら移動すること、遊びの感覚を失わないこと、先端技術に依存せず本能を呼び覚ますこと、を意識していこう。

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