変化球男子 鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち

M・G・ヘネシー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784790233435
ISBN 10 : 479023343X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
284p;20

内容詳細

いいか、きみが女子であろうと、男子であろうと、なんならカンガルーであったって、わたしはかまわない。きみがいまのように球を投げ続けてくれさえすれば、今度の試合はまちがいなくいいところまで行ける。どうだ、わかるか?

【著者紹介】
M・G・ヘネシー : アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス在住。作家。「トランスジェンダー・ロー・センター」、「ジェンダー・スペクトラム」、「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」などの支援活動をしている。『変化球男子』がデビュー作

杉田七重 : 東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。小学校での教師経験ののち、翻訳家として、児童書、YA文学、一般書などフィクションを中心に幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ☆よいこ さん

    LGBT本。トランスジェンダーの話。ロサンゼルスの中学に通う少年シェーンは、野球に打ち込み親友にも恵まれ、気になる女の子とも上手く行きそうな順風満帆な生活を送っている。しかしシェーンはトランスジェンダーであることを親友にも話していなかった。▽できるだけオープンに正直に描きたかったという著者の言葉どおり、とても現実的なお話。「参考書で勉強すれば知ることはできますが、〜真の意味で理解するのは難しい。」人間を知ろうとする時、物語は大きな力になる。▽読みやすくていい。

  • mntmt さん

    まずは「知る」ことが大切。多くの人に届くといいな。

  • スイ さん

    「やっかいなのはどっちだろう。陰でこそこそうわさをするやつらか。それとも、助言の言葉が見つからない善意の大人たちか。」 主人公はトランスジェンダーの少年。 女の子の体であることを隠して、転校先では男の子として過ごしている。 親友がいて、気になる女の子がいて、野球に打ち込んで、楽しい毎日なのだけど、まず家族間で、続いて学校で、深く傷つけられる出来事が起きてしまう…。 今、私は大人だから、フィクションであっても子どもを見る目は大人からの視線が強い(私の中の子どもの目ももちろんあるのだけど)。

  • HISA さん

    ☆☆☆面白くて一気読み。トランスジェンダーの子どもの心の中がとても良く分かる。すごくいいお母さんだけど、自分ならこんなに子どもの気持ちに寄り添ってあげられるのか。12歳からホルモン治療とは、さすがアメリカ。お父さんの戸惑いの方がリアルというか私に近いのかも。

  • timeturner さん

    自分と違う人間に対する恐れというのは誰にでもあって、そこから差別や偏見が生まれるけれど、この本ではトランスジェンダーに関する医学的なケアについても具体的に書かれていて、そういう事実を知ることでわけのわからない恐怖は克服できるんじゃないかと思った。

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