CD 輸入盤

Great Larry Adler -Original Recordings Vol.1 1934-1947

Larry Adler

基本情報

カタログNo
:
8120608
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

「マウス・オルガンのヴィルトゥオーゾ」
 ラリー・アドラー。ハーモニカという楽器の奏者として、史上初めてスターと呼ばれるにふさわしい活躍をした人物である。
 ハーモニカという楽器は、ベートーヴェンが亡くなった1827年にドイツで製造を開始されたというが、その携帯性と手軽さのゆえに、あまりに大衆的な楽器として、楽界の表舞台で脚光をあびるようなものではなかった。
 1914年、ユダヤ系ロシア移民の子としてアメリカのボルティモアに生まれたアドラーは、子供のころからこの楽器にすばらしい才能を発揮した。14歳でニューヨークに出、ボードヴィル・ショウやコメディのなかでハーモニカを吹かせてもらいながら名を売り、30年代には映画やブロードウェイのレビューにも登場するようになった。
 時代が、かれに味方した。映画やラジオ、そしてレコードの世界では、ハーモニカの欠点である小音量は、マイクの使用でカバーできる。当時の、独奏者をクローズアップして伴奏者よりずっと大きく録る録音法は、ハーモニカにはこれ以上ないくらいに向いていたのである。 アドラーの最初のレコードは、ロンドンのコメディに出演していたときに録音された。34年から翌年にかけ、アドラーが20歳と21歳のときのものである。
 このCDにはそのロンドン録音が6曲収められている。〈煙が目にしみる〉のようなスタンダード曲のほか、《ラプソディ・イン・ブルー》に《ウィーン奇想曲》、《火祭りの踊り》に《ボレロ》と、クラシックの人気曲がSP用の短縮版て演奏されている。
 さえわたる技巧、のびのびとした歌いぶり、多彩で濁りのない音色が、本当にすばらしい。
 どうもハーモニカときくと、親戚のおじさんが手と首とをいそがしく横に振りながら、せわしなく吹きまくる楽器、というイメージがわたしなどには強かったのだが、アドラーにはそんな「貧乏臭さ」が微塵もない。こういう演奏家を得てはじめて、ハーモニカが「金をとれる楽器」になったのは、当然のことだろう。「マウス・オルガンのヴィルトゥオーゾ」という当時の売り文句は、決して誇張ではないのである。
 この6曲では、キャロル・ギボンズ指揮のアンサンブルが伴奏しているのだが、独奏楽器との音量バランスが絶妙である。他の楽器が相手なら引っ込み過ぎになるかも知れないが、ハーモニカに対しては、これでちょうどよい。つくづく思ったが、ハーモニカはSP覆刻でこそ聴くべきだ。ステレオ録音の拡散する響きでは、ハーモニカという楽器のマジックが失われてしまうのだ。
 このCDには35年から47年までのアメリカ録音が収められている。セミ・クラシックの《ホラ・スタッカート》や《ルーマニア狂詩曲第1番》のような曲のときには技巧を存分に披露し、スタンダード曲では余裕を持ってしゃべるように歌う。
 びっくりさせられるのが《ロンドンデリー・エア》と《月の光》の、心にしみるような歌いくちだ。その歌わせぶりの見事さは、ヴァイオリンのクライスラーに匹敵する。

収録曲   

  • 01. Continental
  • 02. Smoke Gets In Your Eyes
  • 03. Rhapsody In Blue
  • 04. Caprice Viennois
  • 05. Ritual Fire Dance
  • 06. Bolero
  • 07. Night And Day/Tiger Rag
  • 08. Caravan
  • 09. Sophisticated Lady
  • 10. Solitude
  • 11. You Hit The Spot/The Touch Of Your Lips - Adler, Larry & Ray Noble
  • 12. I've Got You Under My Skin
  • 13. Beguine
  • 14. Malaguena
  • 15. Londonderry Air
  • 16. Hora Staccato
  • 17. Clair De Lune
  • 18. Rumanian Rhapsody No 1

ユーザーレビュー

総合評価

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