CD 輸入盤

Songs For Quintet

Kenny Wheeler (ケニーホイーラー)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
54704653
組み枚数
:
1
レーベル
:
Ecm
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

今年9月に他界したトランぺッター、ケニー・ホイーラーの2013年12月に録音されたラスト・レコーディング。

ケニー・ホイーラー (1930-2014)はモダン・ジャズ界に静かに君臨したトランペットの巨人。大胆なインプロヴァイザーであり、『Gnu High』、『Deer Wan』、『Music For Large And Small Ensembles』など今ではコンテンポラリー・ジャズのクラシックといえる名盤を多く残している。本作は2013年12月にロンドンのAbbey Road Studioで録音した最後の作品。気心知れたプレーヤー4人と一緒に繰り広げた即興を中心としたセッション。ウィーラーの晩年のコンポジションと『Angel Song』(2006年)に初収録されていた"Nonetheless"を新たなアプローチで展開。即興性の高いユニットながらバンドリーダーであるウィーラーのフルーゲルホーンをリリカルにサポート。現地発売日の2015年1月14日は、ホイーラーの85歳となる誕生日となるはずだった。

Kenny Wheeler (flh)
Stan Sulzmann (ts)
John Parricelli (g)
Chris Laurence (double bass)
Martin France (ds)

収録曲   

  • 01. Seventy-Six
  • 02. Jigsaw
  • 03. The Long Waiting
  • 04. Canter No.1
  • 05. Sly Eyes
  • 06. 1076
  • 07. Old Time
  • 08. Pretty Liddle Waltz
  • 09. Nonetheless

ユーザーレビュー

総合評価

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Kenny Wheeler(1930年1月14日〜2014年9月18...

投稿日:2015/01/19 (月)

Kenny Wheeler(1930年1月14日〜2014年9月18日)は、イギリス・ジャズ界の重鎮でした。一時は、フリー・ジャズの世界に身を浸していましたが、ECMを主な活動の舞台として以降は、その美しいトランペット、フリューゲルホーンの響きで、多くのジャズ・ファンを魅了してきました。 ECMからは、Keith Jarrettの参加で注目を集めた「Gnu High (1975年)」でデビュー。その後も数々の名作をリリースし、とりわけ、John Taylor、Norma Winstoneと結成した「Azimuth」は、いかにもECMらしい透明感溢れるサウンドで、後続のミュージシャン達にも影響を与えてきたと思います。 また、ロック・ファンには、David Sylvianのアルバムに参加したことでも知られています。 さて、2013年12月に、ロンドンのアビーロード・スタジオで録音されたこの「Songs for Quintet」は、残念ながらWheelerの遺作になってしまいました。 ECMとしては珍しいデジパック仕様で、これまでのアルバムが紹介されているブックレット付きというのも、また、発売日の2015年1月14日がWheelerの誕生日だというのも、ラスト・レコーディングだからでしょうか? プロデュースは、Manfred EicherとSteve Lakeの連名となっています。曲は全て、Wheelerのオリジナル。 穏やかなアンサンブルを聴かせてくれる「Seventy-Six」。まろやかなJohn Parricelliのギターが耳に心地良く感じられます。Wheelerのフリューゲルホーンは、朗々と響き渡り、80歳を超えているとはとても思えない堂々たる演奏ぶり。 センシブルで正統派のジャズを感じさせる「Jigsaw」。Stan Sulzmannのサックスと、 Parricelliのギターがクールさを強調します。 哀愁のこもったフリューゲルホーンが聴ける「The Long Waiting」。フリューゲルホーンに続くギター、サックスのソロにも情感が溢れています。 Chris Laurenceのベースが先導し、全員のアンサンブルが前へ前へと進んでいく「Canter No.1」。浮遊感のあるギターがアクセントを付け、サックスが艶やかで流麗なソロを奏でます。 「Sly Eyes」は、Martin Franceの小気味よいドラムスからスタート。どこかスパニッシュ風のサウンドが、ミディアムテンポで繰り広げられます。全員が一丸となった分厚い演奏。 サックスとギターによるフリー風のからみから始まる「1076」。その後も、特定のリズムはなく、コレクティヴ・インプロヴィゼーションが展開されます。 「Old Time」は、前曲の余韻の中からリズミックに立ち上がってきます。軽快なフリューゲルホーンに続くクールなサックス・ソロが印象的。ベースも前に出てきます。 深い余韻を残すギターに続いて、フリューゲルホーンとサックスがテーマを繰り返す「Pretty Liddle Waltz」。フロント3人の思いが込められた演奏には、哀感が沁み渡っているかのよう。 ラストの「Nonetheless」からは、本作の美しいジャケットのような風景が浮かび上がります。フリューゲルホーンが軽やかに曲を引っ張り、ギターのリズミカルなソロに続いて、サックス・ソロがサウンドに厚みをもたらします。ベース、ドラムスの控えめなサポートも見事。5人の音のアラベスクは、静かにその幕を閉じていきます。 ここにあるのは、極めて上質で端正な、大人による大人のためのジャズ。 Wheelerの「白鳥の歌」を聴いて下さい。

hiro さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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Kenny Wheeler

ECMやSoul Noteなどの多くの名門レーベルにリーダー作品を吹き込むヨーロッパジャズの第一人者。透明感のある音色が特徴的なトランペット奏者。

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