You Think You're Bad, Man?: The Road Tapes 73-74 (5CD Clamshell Boxset)

1973年の3rdアルバム『Raw Power (邦題：淫力魔人)』のリリースツアーから、LA ウィスキー、デトロイト・オーバーンヒルズ、ボルティモア・ラテンカジノ、NYアカデミーオブミュージック、SKYDOG盤『Metallic K.O.』でおなじみのデトロイト・ミシガンパレスの5公演を収録したイギー＆ザ・ストゥージズの5CDライヴアンソロジーが登場。

『Fun House』リリース後の1971年に、イギー・ポップの深刻なドラッグ禍治療のため解散を余儀なくされたストゥージズ。その後、治療を終えたイギーは、ギタリストのジェイムス・ウィリアムソンと再合流。また、以前からイギーのファンだったデヴィッド・ボウイの後ろ盾もあってCBSレコードと契約。その復帰第1弾として73年2月に発表された『Raw Power』は、オープニングトラックの「Search and Destroy」をはじめ、「Gimme Danger」、そして表題曲「Raw Power」など、ロンドンパンク勃興以前の元祖パンクロッククラシックの数々を生み出した傑作として今も絶大な支持を得ているロックアルバムの1枚に挙げられる。

この『Raw Power』を最後に空中分解してしまうストゥージズだが、本作には、その最後の輝きを捉えた73〜74年のライヴパフォーマンス5公演分を収録。

『Metallic K.O.』でおなじみの1974年2月地元デトロイトはミシガンパレスでのライヴディスクには、『Metallic〜』には未収録の「Heavy Liquid」「I Got Nothin'」の2曲が「Raw Power」「Head On」と差し代わる形で収録されている。