フィードラーのグランド・キャニオン、パリのアメリカ人、ラプソディー・イン・ブルーは、RCAレッドシリーズのLP廉価盤で購入しました。当時、FM雑誌(週刊FM)で廉価盤で推薦する演奏に、フィードラー盤とオーマンディ盤を掲載していました。懐かしさもあって久しぶりに購入しました。フィードラーは、ライト・クラシックの指揮者のイメージが強いですが、このような本格的な作品も録音しています。新世界も録音していて、アメリカに関連する作品は外せなかったのでしょう。
グランド・キャニオンはオーマンディ盤にも劣らない出来映え。有名な山道を行くも遊び心があり好きです。ガーシュウィンの2作品は、録音によるものか全般的に音色が硬めに聞こえる。特に打楽器(ティンバニー、小太鼓)。好みの問題かと思うが、少し気になった。それと、思わぬ収録作品がありました。アディンセルのワルソー・コンチェルトです。この作品は、今ではフィギュアスケートで有名になりましたが、私が知ったのは今から50年程前でした。60歳以上のクラシック・ファンならご存知だと思いますが、NHKFMで朝9:00〜10:40まで家庭音楽鑑賞と云う番組がありました。FM番組なのに、モノラル放送でした。当時、FMなのにモノラル放送はありましたね。その番組で偶然耳にしたのがワルソー・コンチェルトでした。演奏もフィードラーのものでした。クラシック作品と思っていましたが映画音楽だったのですね。作曲された背景が後にわかりました。ラフマニノフを思わせる作品を依頼されたのであのような美しい作品になったのですね。この作品は、個人的な思い出がありまして、音楽業界に就職する際、面接でワルソー・コンチェルトの話しをしそれが決めてになり採用された事を面接官から聞かされました。懐かしい思い出です。