George Fenton (ジョージ・フェントン) プロフィール

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”エヴァー・アフター””娼婦ベロニカ””ユー・ガット・メール”などラヴ・ストーリー作品で聴ける繊細かつ耽美なサウンドから、”アンナと王様”のような大胆なシンフォニック・スコア、オーケストラとシンセサイザーを巧みに使った傑作”狼の血族”、さらにはアフリカの民族音楽を取り入れた”遠い夜明け”などなど、あらゆる音楽のエッセンスを取り入れ、自らのサウンドを作り出す才能溢れる作曲家、ジョージ・フェントン

TV番組などの音楽を手掛けたのち映画音楽化へと傾倒していき、彼の友人であるラヴィ・シャンカールが演奏し、スコアをフェントンが描いた1982年の”ガンジー”で突如アカデミー賞にノミネート。この頃から頭角を現し、1984年、ニール・ジョーダン監督の”狼の血族”、1987年の”遠い夜明け”で2度目のアカデミー賞ノミネートとなりました。これまでにアカデミーにノミネートした回数は4回、ゴールデン・グローヴ賞ノミネートは2回...と華々しい経歴を持っています。

ジョン・トラボルタが主演した最新作”Lucky Numbers”でも素晴らしいタイトル曲を聴かせてくれました。いつ受賞してくれるか楽しみの、ジョージ・フェントン。彼の経歴について軽く触れてみたいと思います。

1950年10月19日 ロンドンに生まれる。幼いころから音楽に親しんでいたそうですが、彼の幼年時代は公表されていないようです。イギリスのTV番組などの音楽を手掛ける仕事に就き作曲を続ける。1981年に、友人のラヴィ・シャンカールが演奏、スコアをジョージ・フェントンが描いた”ガンジー”がアカデミー賞にノミネートされたのです。その時、スコアを4作品しか作ったことのないような新米作曲家がノミネートされた、ということで映画音楽家筋から一目を置かれるようになってゆき、その後も素晴らしい作品を描いていきました。

ニール・ジョーダン監督によるイギリス映画1984年の”狼の血族”で更にその才能を開花します。この作品はメイン・タイトルの秀逸さもさることながら、ベートーベンの弦楽三重奏をベースとしたものからヨーロッパの民謡をひねったものまで、奥行きのあるサウンドを作り出しています。

この後、観客を圧巻させたのが1987年の映画”遠い夜明け”。リチャード・アッテンボロー監督作品とは”ガンジー”で知り合い、この作品も手掛けることになったのです。ちなみに1996年の”ラヴ・アンド・ウォー”でもコンビを組んでいます。アパルトヘイト政策下の南アフリカを舞台としたアッテンボロー監督の最高傑作でもある作品。美しい女性のヴォーカルと男性の掛け声をシンクロさせた’Crossroads: A Dawn Raid ’から始まり、アップテンポなアフリカン・ミュージックから、幻想的な情感溢れるスコアまで、実に多彩なものでした。

そしてその翌年の1988年に続けて傑作を生み出しました。1988年キアヌ・リーヴス、ジョン・マルコヴィッチ、ミシェル・ファイファー、ユマ・サーマン...と豪華キャストでアンモラルな愛を綴った映画”危険な関係”という作品です。18世紀のフランス貴族社会を意識したクラシック調のエレガントなサウンドは、”ガンジー”を作った同一人物とは思えない程の作品。5曲目の’Going Hunting’は詳細ページで試聴も出来ますので、是非聴いてみて下さい。

上記で触れた’危険な関係’と同年の1988年には”ハンドフル・オヴ・ダスト”と”プランケット城への招待状”の2作品も手掛けています。この後者の”プランケット〜”は、あの”狼の血族”のニール・ジョーダン監督によるもので、ジョーダン監督の祖国アイルランドを舞台にしたファンタジー映画で、このスコアも秀逸です。

1990年には”メンフィス・ベル”。友情と勇気を確かめ合う若者たちを描いた大ヒット映画でご存知の方も多いでしょう。この映画の内容云々、この作品も、フェントンの名を映画音楽史に残すことになる決定的な作品。この映画のヒットは、フェントンの音楽があっての話、とまで言いたくなるほどのものです。メイン・テーマ、’グリーン・アイズ’、’スティール・レディ’...と、美しく、哀愁漂うメロディーが胸をひきつけます。名曲’ダニー・ボーイ’で泣いた方も多いでしょう。
1990年代前半はこの”メンフィス・ベル”、ダイナミックなスコアの”永遠の愛に生きて””英国万歳”などが代表作として挙げられます。

1990年代後半は、80年代に聴けたダイナミックなサウンドを期待したファンの想いも知らず、手がけた作品の多くは、ラヴ・ストーリー作品。とは言いつつも、”エヴァー・アフター””娼婦ベロニカ””マイ・ネイム・イズ・ジョー”などの豊潤なサウンドにも、やはり頭を頷かせて聴いてしまう...というのは私だけでしょうか...。余談はさておき、この恋愛ものが続いた1999年、ファンの期待に応えるかのように”アンナと王様”では大胆なシンフォニック・スコアを聴かせてくれました。ジョイ・エリンケという歌手が歌った主題歌’ハウ・キャン・アイ・ノット・ラヴ・ユー’もフェントンのペンによるもの。この1990年代後半の作品も秀逸です。

そして2000年には3作品を製作しています。まずは、ジョン・トラボルタ主演の”Lucky Numbers”。このアルバムはオムニバス・サントラ形式のため、フェントンのスコアはタイトル曲のみの収録となっています。そして、その他2作品、”Centre Stage”と、”Gery Owl”はサントラ、スコア共に未発売。今回は果たしてどんな素晴らしいスコアを聴かせてくれるのでしょう。

イギリス映画を中心に制作していますが、今後は、さらにハリウッドからの制作依頼が増えることは言うまでもありません。

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