これを聴くなら８０年代初頭の盤（８２年か４年）を探し回って購ったほうがよかろう。あれは極美だ。こちらの演奏は整然としているがいささか説教臭い。

フォーレだけではなく、およそフランス物には「予定調和」のようなものが必要だ。プラッソンのフランス物にはエスプリがある。単に本場ものだからという以上の品の良さがある。見かけはともかく、小澤盤より数等上の演奏であることだけは間違いない。ただ録音はあまりよくない。

ここでの、バイオリンソナタ第二番に関しては最高の最高を与えたいです！ カントロフにシゲティが乗り移り、幽幻夢想の世界でバイオリンが震えてしまう様です！

宗教曲に凝って、いろいろと買い集めていた頃に、何気なく手にした１枚でした。 クリスチャンでもなく、およそ宗教とは無縁な人間ですが、そういう下世話なものを超えた何かを感じたのを覚えております。 バトルやシュミット、合唱団の歌声の何と美しいこと！ 人の敬虔な祈りが聞いて取れます。 人間はかくも弱く、何かにすがるしかないのでしょうか・・・

繊細な音楽。 思い入れが よく分かりました。

この二人の歌手を聞き比べると、さすがにスゼーの甘いながら自制の利いた歌い方に、ただ感心してしまいますが、アーメリングの清楚でやや単調な唱法すらも、曲によっては悪くありません。ですがやはりこのセットは、主としてスゼーを聴くためにあるのかもしれません。私の知る限り、昔からの評判通り、これを上回るフォーレの演奏を他に知りません。アーメリングの発音は、（我が家の装置では）ひどくサ行がキツくなってしまうのが難点てす。録音は所々、原盤の状態の所為か、ノイズの多い箇所がありますが、総じて良好といえるでしょう。

個人的には弦楽四重奏曲がいいですね（もちろんP三重奏もですが＾＾；）　あまりに渋いので初心者には向かないかもしれませんが、非常に精神的に深いです。ドイツ-オーストリアとはまた、違った、フランスのみが到達した世界ではないでしょうか？　しかし、パレナンＱの表現力の多彩さと深さにはホントに驚かされます。

極北のオーロラのようなピアノのアルペジオから、ヴァイオリンが歌いはじめ、やがて四重奏全体へと発展していく第一番の冒頭、そこにあるのはただ、音楽のみ。数あるフォーレのディスクの中でもいまだにNo.1だと思う。それが今回やっと２４bitマスタリングに＾＾　もう、感無量（ＴＴ）絶対買います＾＾ｂ

演奏者名は忘れたけれども、昔フォックスから出ていたピアノ・カルテット／クインテット集が忘れられない。しかし、このユボー達のを以て決定盤とするに異論はなし。彼等はシューマンの全集も最高ですね。

昔、このレクイエムに開眼させられた思い出の一枚。クリュイタンスじゃさっぱり良さがわからなかった。アニュス・デイの盛り上がりが熱い。パヴァーヌがまたいい。