Eye To Eye / Shakespeare Stolemy Baby

米シアトル出身の女性シンガー、デボラ・バーグとイングランド出身のピアニスト、ジュリアン・マーシャルによる男女AOR〜ポップデュオ、アイ・トゥ・アイ (Eye To Eye)。

いずれも、スティーリー・ダンのプロデューサーで知られるゲイリー・カッツがプロデュースを手掛け、ドナルド・フェイゲンが参加した1982年のデビューアルバム『Eye To Eye』と、翌83年の２ndアルバム『Shakespeare Stole My Baby』をカップリング収録したWounded Bird盤 (2002年発売) が再プレス。

シングルカットされた「Nice Girls」が全米シングルチャートでTOP40入りするヒットを記録。フェイゲンほか、ジェフ・ポーカロ (ds)、ジム・ケルトナー (ds)、チャック・レイニー (b)、エリオット・ランドール (g) 、ディーン・パークス (g) といったスティーリー・ダン作品でもおなじみの腕利きミュージシャンたちがバックを固めた『Eye To Eye』。「On The Mend」では、フェイゲンによるまさに “ナイトフライ” なシンセソロを聴くことができる。

また、ヒットシングル「Lucky」を収録した『Shakespeare Stole My Baby』には、ラリー・カールトン (g)、スティーヴ・ルカサー (g) が参加。両ギターマエストロがアダルトオリエンテッドなギタープレイを聴かせる「Falling For A Funny One」「Are You Listening？」「T.W.A. Sari」をはじめ、ファンキーな「Jabberwokky」、エレクトロポップな「Tonight Insomnia」など、前作以上にバラエティに富んだ内容となっている。

90年代末、また2016年にワーナーミュージックから国内盤CDでリイシューされてはいたものの、こちらのWounded Bird盤も含めて 現在は入手困難となっていたため、スティーリー・ダン関連のAOR系アイテムの中でも近年特に再発を望む声が多かった２作品。AORファンにはたまらない 18年ぶりの再CD化だ。