Espresso 443

Suono Italia のイベントで、コンダクター、アレンジャーとしての才能を魅せてくれたエンリコ･ブラッティのリーダー作。それは、クラシック音楽を原点に芸術の伝統を感じさせるものであったというものです。

Suono Italia〜イタリアの響き〜というイベント。アンサンブルといっても、アメリカのビッグ･バンドのような響きは皆無。室内楽的でもあり、現代音楽的でもあり、また、どこを切っても感じられるのは、イタリアという土地の哀愁の滲むメロディ。演奏者には、同フェスティヴァルで、ファンをくぎ付けにしたクラリネット奏者ガブリエーレ･ミラバッシ、そして、ポール･モチアン･バンドのメンバーにも抜擢された経験を持つ、ピエトロ･トノーロら。ヴァイオリン、アコーディオン、ハープの音なども交えて織り成す音楽は、美しい音の重なりあり、スリリングなインプロヴァイズあり、曲構成、展開の面白さあり・・・。EGEAのアンサンブルと言えば、EGEAオーケストラが人気ですが、この作品も注目！ 審美眼鋭いEGEAのプロデューサーが日本の聴衆に見せたかった音の世界がここにあります！

Pietro Tonolo (ss, ts), Gabriele Mirabassi (clarinetto sib), Ettore Pellegrino (vln), Mario Stefano Pietrodarchi (acco), Maurizio Luciani (b), Elena Trovato (Arpa), Pietro Pompei (perc), Enrico Blatti (arrangement)