Asa'ad Wahda: 一番幸せなもの

“レバノンのダイアモンド”と称される女性歌手エリッサ
さらに美しさに磨きを掛け待望の新作をリリース！

　ナンシー・アジュラムやナワール・エル・ズグビー、ハイファなど、美形女性歌手の宝庫として知られる中東の国レバノンにおいて、最高のルックスと美声を持つ女性歌手として現在シーンのトップに君臨しているのがこの人エリッサでしょう。
　エリッサは1971年にレバノン高原に位置するデイル・アル=アハマルという景観の美しい田舎町で生まれました。歌の好きな少女時代を過ごした彼女は国立レバノン大学に入学、その後テレビの人気オーディション番組“スタジオ・アル・ファン”に出場し、そこで銀賞を受賞しました。そして下積み時代を経て1998年に「Baddy Doub」というシングルでデビューを果たし、その曲がいきなりナンバーワンを記録。さらに翌年に発売された同名のデビュー・アルバムはレバノンだけで15万枚を売るなど、新人ながら大きなヒットを残しました。
　その後も２〜３年の周期でアルバムをリリースしてきたエリッサですが、いずれもアラブ圏で大ヒットを記録。さらに2002年発売の『A'ayshalak』は欧州でも発売され、350万枚以上ものセールスを残すなど、海外にも多くのファンを持つようになりました。そんな彼女はサラ・ブライトマンやクリスティーナ・アギレラ、シェブ・マミといった超一流アーティストらと共演／コラボを行うなど、国際舞台でも活躍してきました。
　その彼女が2010年の『あなたは誰を信じているの？』（MQR-5154）以来約２年ぶりとなる新作を発表してくれました。本作も2006年以来所属しているサウジアラビアのロターナ・レーベルが制作。同国の王子で世界でも有数の大富豪として知られるアル＝ワリードが経営するロターナがもっともプッシュするアーティストの一人だけに、しっかり作り込まれた作品となりました。
　内容はこれまでと同様にアラビアン・ポップス“シャバービー”を中心としたレパートリー。オリエンタルな香りを漂わせつつ、モダンなフォーマットで仕上げられたそのサウンドの方向性に大きな変化こそありませんが、生楽器とエレクトロニック機材を組み合わせたアレンジはさらに高い完成度を見せ、より上質に聞かせるようになりました。そして絹のように滑らかな触感のエリッサの歌声もますます色気を感じさせるようになり、その美しい容姿と共にファンの心をわしづかみしてくれます。
　またオールカラーのブックレットに彼女の妖艶な写真と全歌詞の英訳が掲載されている点は、前作のスタイルをしっかりと踏襲。もちろんファンにとっては嬉しい仕様といえるでしょう。
　まさに最高にソフィスティケイトされたアラビック・ポップスが楽しめる１枚。（メーカー資料より）