ピアニスト

E.イェリネク

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784886296351
ISBN 10 : 4886296351
フォーマット
出版社
発行年月
2002年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,418p

内容詳細

ピアニストになるために、厳しい教育を受けてきたピアノ教師・エリカと、才能あふれる生徒・ワルターの究極の愛を描いた物語。2001年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作「ピアニスト」の原作本。

【著者紹介】
エルフリーデ・イェリネク : 1946年オーストリアのシュタイアーマルク生まれ、ウィーンで育つ。四歳からフランス語、バレー、ピアノ、ヴァイオリン、ギターなどを習う。ウィーン大学で演劇学と美術史を専攻するが、父の重病と死、母の要求過多の教育志向のため、精神科医のセラピーを受ける。その後、技法を凝らした長編小説や挑発的戯曲を発表する。1998年ドイツ最高の文学賞ビューヒナー賞を受賞、また、1989年発表の『したい気分』はベストセラーになるなど、現在、もっとも注目されている作家

中込啓子 : 東京生まれ。お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業後、東京大学大学院独語独文学修士課程修了。現在、大東文化大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    正直著者が描こうとする 音楽と官能の世界に 入り込めなかった。 延々と続くエリカと その母の世界、そして クレマーとの官能の日々…見据える冷徹な視線だけが 印象に残る。 音楽の世界に生きるエリカ と母の関係は、濃厚で あまり気分のよいものでは ない。クレマーとの 関わりも、芸術と官能が 微妙に入り交じり、正直 何を描こうとしている のか、わからない …壊れてしまったエリカ なのか、音楽の世界に 生きる人々の異常性なのか、 独特な言い回しもひどく 邪魔をして、読後感は よくない、そんな本だった。

  • ケイ さん

    娘を支配する母、その影響から逃れられない娘、中途半端な将来、好きな男が出来ても母を去れない…、ありがちな設定。こういう母と娘の共依存は、私には理解しがたく、逃げ出せば良いだけだと思ってきたが、この作品で共依存の裏を垣間見た気がした。母の夢を実現できなかった事で、そういう自分を見せ付けることで、母に力を及ぼす娘。相変わらずの小言に苦しみながらも一番の理解者であるから、離れられない。そう、むしろ問題は娘にあるのかもしれない。体液にまみれた身体を母に押し付けることで得られる黒い喜び。なんというおぞましさだ。

  • NAO さん

    ただただ、母親と娘の異様な関係に辟易させられる。あまりにも強い意志を持った親に育てられた不幸な子どもの物語、先月読んだ『リチャード・フェヴェレルの試練』の女子版のようだ。とはいえ、母親は確かに娘の上位に立ってはいるが、母親の嫌うことをして押さえつけられ、でも何度も同じことを繰り返すことで娘は逆に母親の感情をもてあそんでいるようにも思える。この母娘の心理描写は、4歳から様々な習い事をさせられ、父の病死、母の要求過多の教育志向のため精神科医のセラピーを受けた作者ならではのものだろう。

  • harass さん

    ノーベル文学賞受賞作家の作品。エリカは母親と二人ぐらしで三十代後半になった。幼年のことからピアニストの教育を受けたがプロとして挫折しピアノ教師として孤独に生きていた。抑圧的な母親と共依存のエリカは、魅力的な男子学生から好意を持たれていることに気がつく……  原文自体がドイツ人にも難解だそうで、映画を先に観ていたので入りやすかった。独特のいい回しに慣れてくると、読むのが止まらなくなった。ある種の感動があったのだ。抑圧される女性の孤独などの多様なテーマが交錯する。新訳で文庫化を願う。1000冊入りは当然。

  • どんぐり さん

    苦行の読書時間を過ごすのに最適な作品だ。我慢、我慢。それにしても、翻訳がひどすぎる。文章の体をないしていない訳文に我慢を強いられるのは辛いものがある。

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