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Sym.9 / Le Sacre Du Printemps: Svetlanov / Ussr State.so

Dvorak / Stravinsky

User Review :4.5

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SC030
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

スヴェトラーノフ的激演コレクション!
『新世界』・『春の祭典』・『鉄工場』

スクリベンダムのスヴェトラーノフ・シリーズもついに佳境に!

 モソロフの『鉄工場』は、ロシアン未来派の傑作として有名な小品ですが、その近代工場を描いたという曲趣の面白さはいかにもスヴェトラーノフにぴったり。弦楽と木管中心に猛烈な速度で示される無機的な単純作業の繰り返しと、金管のファナティックな叫び、金属板や金鎚を交えたパーカッションの破壊的なまでのハイ・テンション・サウンドは、まさにスヴェトラーノフ&ソ連国立響でなくては成しえない世界。このコンビ最高の演奏のひとつと称えられることも納得の名演奏です。

 《春の祭典》は1966年ステレオ録音。スヴェトラーノフ屈指の暴力演奏、《ハルサイ》史上では誰がどう考えても最強とされる有名な録音ながら、以前にメロディアから発売されたCDは入手困難となって久しく、中古市場を空しく彷徨うマニアの間で復活が待ち望まれていたものです。その熱望の度合いでは《ローマ三部作》に匹敵する演奏が、リマスタリング効果も著しい優れた音質でついに復活。
 世に名高い阿鼻叫喚のヴァイオレンスぶりは本当に凄まじく、「近代管弦楽法の昇華」とされるこの作品が、広大なロシアの大地もせましとのたうち回る巨大な怪獣もさながらに変貌しているさまには無言絶句。ここまでくると、これはもう私たち「西側」の人間がこの作品に対して抱いている認識とは隔絶した演奏であり、ソヴィエト国立交響楽団が有する「西側」オケに負けない高機能もまったく異なる価値観に奉仕していると言わざるを得ません。
 ロシア産の《ハルサイ》としては、こののちもフェドセーエフ盤やゲルギエフ盤がありますが、それら後輩たちとは生きてきた“時代”とパワーが違い過ぎます。

これが世界初のCD化となる《新世界より》は、1981年3月17日のステレオ・ライヴで、もう頭痛がしてくるほどの衝撃が連続するオキテ破りの超爆演です。
 第1楽章は開始からしばらくは手探りが続きますが、第2主題を晩年のバーンスタイン以上にコッテリ歌い上げたあたりからエンジン全開、金管の咆哮が破壊的エネルギーを惜しげもなく放射しながら、怒涛のクライマックスへとばく進します。
 第2楽章では、“家路”のテーマより、哀愁の色濃い第2主題に肩入れして嫋々たる濃厚さを示す一方、第一楽章の一主題が回帰する箇所では、信じがたいほどの金管の強烈さ(下品さ?)をアピール。
 続く第3楽章でも、暴走する第1主題と、思い切りのどかな第2主題との対比を強烈につけるあたり非常に印象的ですが、この演奏のキモはなんといっても終楽章。冒頭からやたら物々しく、金管ファンファーレが天を突く怪鳥の叫びなら、キマリまくるティンパニは地を裂くばかり、おまけに情緒的な旋律は弦がベターっと歌ったりと、重戦車の激走&綿々たる情緒が錯綜する目まぐるしい展開は痛快のひと言です。
 そして驚愕の終結部。この曲はオケの全奏のあとホルンと木管が残り、万感の余韻とともに終るのがふつうですが、ここでは何と全強奏フルパワーのままフィニッシュ!
 こんな処理は確認できた範囲では他に類がなく、まさに前代未聞「泣く子も黙る」荒ワザですが、これに対して聴衆からブラボーが出るのですから、ロシアというのはつくづくスゴイところだなと思います。


■ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
 1966年ステレオ録音

■ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 OP.95『新世界より』
 1981年ステレオ録音

■モソロフ:交響的エピソード『鉄工場』OP.19
 1975年ステレオ録音

 エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソ連国立交響楽団

 リマスタリング:イアン・ジョーンズ(アビーロード・スタジオ)

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Comprehensive Evaluation

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これは面白い演奏です。少々高いが、買って...

投稿日:2007/05/20 (日)

これは面白い演奏です。少々高いが、買って損はありません。変わった新世界ではクレンペラーも有名ですが、こちらの変わり具合の方を私は好みます。今でも時々取り出して楽しんでいます。

顕 さん | 岐阜県 | 不明

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新世界はやたらにネチネチ濃厚な演奏でした...

投稿日:2007/02/18 (日)

新世界はやたらにネチネチ濃厚な演奏でした。特に最後は独特な解釈で面白い。春の祭典は激しいです。ストレス解消に良い。鉄工場は金管楽器が炸裂してて楽しめます。それぞれとことんやっていて良いのですが疲れている時には聴かないほうがいいです(笑)

しろくま さん | 千葉県 | 不明

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全体的に、演奏も録音も雑!メロディア音源...

投稿日:2006/06/17 (土)

全体的に、演奏も録音も雑!メロディア音源が耳に合わない方にはオススメできません。金管の咆哮も録音によるところが大きいと思います。ロジェヴェンのショスタコもそうですが、メロディアはなぜ金管を強調したがるのでしょうか?tamaさん同様ヘッドフォンで聞くと良く判ります。しかし、ドボ9のラストは笑えます。これだけでも聴く価値あり!『郷愁?そんな個人的な感情は全体の利益に反するものだよ』と言って売るオエライさんの姿が目見浮かぶようです。

よしふみ さん | 長野県千曲市 | 不明

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