Dom Um Romao / Spirit Of The Times

ブラジルの伝説的ドラム/パーカッション奏者:ドン・ウン・ホマォンが70年代に米国MUSEに残したスピリチュアル・ブラジリアン・ジャズ傑作。英SOUL BROTHERから2in1CDリイシュー!!

ブラジル音楽史にその名を残す屈指のジャズ・ドラマー/パーカッショニスト、ドン・ウン・ホマォン。サンバ・ジャズの演奏家に端を発し、ブラジルからUSに渡りメインストリームのジャズ・フィールドでも活躍したというキャリアにおいては、同郷のアイアート・モレイラと並び称さる偉大なプレイヤーだ。エウミール・デオダート、セルジオ・メンデス&ブラジル66、ボサリオ、ジョビン、アストラッド・ジルベルトのサポートや、シナトラ、そしてウェザー・リポートへの参加など、関わったセッションはいずれも名作であり、そのリズムを司っていた伝説の名士である。そのドン・ウンが70年代USの名レーベル「MUSE」に残したオリジナル・アルバム2作を、UKのSOUL BROTHERが1CDリイシューを敢行した嬉しいマテリアルが登場。

M1-6は1972年オリジナル『DOM UM ROMAO』。同時期にMUSEから素晴らしい作品をリリースしていたジョアン・ドナートのハープ・シコードやピアノ・プレイが秀逸。他にもシヴーカ(org,p,g)、ドン・サルヴァドール(p)、スタンリー・クラーク(b)など人選も豪華。エドゥ・ロボの名曲"Ponteio"のカバーをはじめ好曲満載。M7-13は、1973年のMUSEからの2作目『SPIRIT OF THE TIMES』。ドン・サルヴァドールのエレピとドン・ウンの強靭なパーカッション、そしてジョー・ベックのワウ・ギター等も絡み、メロウな中にもアーシーな風情を醸し出した進化系スピリチュアル・ブラジリアン・ジャズを収録。♀コーラスをフィーチュアしたM11"The Angels"は、クラブ・クラシックスとしても著名なトラックだ。