ポール・スミス Gentleman Designer

ひねりのあるクラシカルな仕立てや遊び心溢れるストライプや花柄をメンズウェアに取り入れていることで知られるポール・スミスとは一体どんな人物なのか。このドキュメンタリーは彼がロンドン、パリ、東京と目まぐるしく活動する中、密着し、彼の人物像と生き様にフォーカスを当てる。

ポールの朝は、スイミングから始まる。以前は毎週土曜日には顔を出していたという彼のロンドンのショップや、店員との団欒。アイディアの宝庫である、彼のオフィスやミーティングなど、ポールの日常を収録。好奇心旺盛なポールは、どんどん外に出る。蚤の市でヴィンテージものや古着を探したり、自ら小型車を運転したり。コレクションしているジョン・レノンのグッズや‘思いついた何でもメモ’を掛けたラックなど、プライベートな一面も発見。若手デザイナーのプレゼンテーションに熱に耳を傾ける彼からトップ・デザイナーによく見られる気難しさや、神経質さは感じられない。
若きショップ店員時代や、自分の店を持つキッカケ、初めてのショーでは異端児扱いだった…など、当時の映像も交えながら気さくに話すポール。1981年以降毎年来日。日本でも人気ブランドのトップを走り続ける秘訣とショップ店員や、ファンとの交流も、彼ならではかもしれない。
そして、ファインダーも覗く。写真展も開く。どんなことにも自ら動く。「毎日を楽しむことが大切」最後にそうつぶやいた。

監督：Stephane Carrel
出演：ポール・スミス

世界35カ国、400店舗を展開するファッション・ブランド、ポール・スミスのドキュメンタリー。ロンドン、パリ、東京と飛び回り、古着の探索や若手の話を聞く帝王・ポールに密着。その素顔をとらえていく。(CDジャーナル　データベースより)