以前ビデオで出ていた同ライブは、２２曲９２分の内容でした。本ＤＶＤは、１６曲６２分と短縮されています。必殺の「Pecado」がカットされたのはツライ・・・。でも字幕付きの貴重な日本盤ＤＶＤに違いありません。即、買いです。画質は・・・少し離れて観れば大丈夫。文句言いません。 ９５年の「粋な男」ライブは、もっとも一般受けしやすい、入りやすいカエターノが聴けると個人的に思います。驚異的に美しいカエターノの声、カエターノの弾き語り、ジャキスのチェロと指揮するオーケストラ、音楽がなだらかに流れていきます。ラテンの名曲群の中に、「想いあふれて」（歌う前のカエターノの表情がたまらない）、自作「レオンジーニョ」（カエターノの口笛がたまらない）、「ハイチ」（鋭いナイフのようなカエターノが顔を出す）が入り、堪能しました。白眉は、無伴奏独唱の「満月のトナーダ」でしょうか。切り捨てるような、唐突な終わりが「粋」です。 余談ですが、このライブのＣＤは、１７曲６５分で、このＤＶＤに未収録な曲が４曲、更に本元のビデオにも未収録な曲が（もちろんこのＤＶＤにも）、４曲あって、よりプリミティブな感触が増大した印象があり楽しめます。

CAETANOは初期に戻った！最近評価されていないロックの再認識を世に問うたのだと思います。しかしながら、歌のうまさは本当にシビレます。特に2曲目の伸びやかな声！一家に一枚！いや、たくさん買ってお友達に配りたい本作品。このアルバムのメンバーで再来日して欲しい！歌詞はリアルですが・・・。最高傑作！

とうとう来たね･･･。またひとつ素晴らしい傑作が誕生しそうな気配です。期待して待つしかないでしょう！