Bruckner: Symphony No.6

エッシェンバッハ／ブルックナー6番、サン＝サーンス3番、他

このアルバムはエッシェンバッハが1980年代後半のRCAにおこなった録音をお得な2枚組にまとめたもので、ドイツ・ロマン派の交響曲と、共演者リヒテルの絶大な信頼から要請を受けた協奏曲を収録。その卓越した指揮を刻んだ貴重なディスクとして、ファン必聴の内容となっています。特にブルックナーとサン＝サーンスは長らく入手困難だっただけにうれしいリリースです。
　クリストフ・エッシェンバッハは、1940年シュレジア地方のブレスラウ（現ポーランドのブロツワフ）に誕生。1950年からハンブルクに移り、10歳でスタインウェイ・コンクール第1位受賞。ハンブルク音楽大学でピアノをエリーザ・ハンセン、指揮をブリュックナー＝リュッゲベルクに師事。1965年クララ・ハスキル・コンクールで優勝。以後世界的なピアニストとして活躍、1972年には指揮者デビュー。チューリヒ・トーンハレ管の指揮者、ヒューストン交響楽団音楽監督を歴任、指揮者としての評価を確立。1998／99年のシーズンから、ギュンター・ヴァントがドイツ随一のオーケストラに育て上げた北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者に就任し、ドイツ音楽の真髄を円熟した至芸で聴かせて高い評価を獲得。ピアニストとしての経験からソリストにも絶大な信頼を寄せられており、協奏曲や声楽曲の指揮、ピアノ伴奏でも定評があります。99年からシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン音楽祭芸術監督、2000/01年のシーズンからパリ管弦楽団の音楽監督も兼務し、2003/04年のシーズンからはアメリカの名門フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督にも就任。多彩な活躍を続けています。
CD1
・ブルックナー：交響曲第6番イ長調 WAB.106 [61:04]
　�T Maestoso [16:23]
　�U Adagio : Sehr feierlich [19:27]
　�V Scherzo : Nicht schnell [08:44]
　�W Finale : Bewegt,doch nicht zu schnell [16:30]
　シュレースヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団
　クリストフ・エッシェンバッハ（指揮）
　録音：1988年6月7日、フレンスブルク
CD2
・サン＝サーンス：交響曲第3番ハ短調 op.78『オルガン付』 [38:47]
　I Adagio ; Allegro moderato [10:48]
　I Poco adagio [12:32]
　II Allegro moderato ; Presto [07:07]
　II Maestoso [8:20]
　エドガー・クラップ（オルガン）
　バンベルク交響楽団
　クリストフ・エッシェンバッハ（指揮）
　録音：1987年4月8-11日、バンベルク

・ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15 [39:38]
　I Allegro con brio [18:40]
　II Largo [11:22]
　III Rondo : Allegro scherzando [09:36]
　スヴャトスラフ・リヒテル（ピアノ）
　シュレースヴィヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団
　クリストフ・エッシェンバッハ（指揮）
　録音：1988年6月7日、フレンスブルク