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シャルル・ミュンシュ/「コンサート・ホール」録音集(4CD)
1966&67年ステレオ録音。イアン・ジョーンズのリマスターによる「コンサート・ホール・ソサエティ」復刻の第2弾は、情熱あふれる豪快な芸風で知られる巨匠、シャルル・ミュンシュのセットです。
収録曲は、ドビュッシーの『海』、『イベリア』、フランクの交響曲など得意の演目から、ビゼーの交響曲、ベートーヴェンの『田園』、さらにムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、ボロディン、アルベニスといった、この指揮者としては珍しい作品からも選ばれており、鮮烈きわまりない色彩美やリズムの豪快な切れ味が、あらためてミュンシュの魅力を伝えてくれます。正規盤では初CD化となる『牧神の午後への前奏曲』が収められていることも、ミュンシュ十八番の作品だけに嬉しいところです。
1966&67年という収録時期は、1962年のボストン響勇退以降のフリーランス活動に終止符を打ち、ブラームス1番や幻想など名高いEMI録音で知られるパリ管弦楽団の音楽監督に高齢をおして就任する直前で、ミュンシュとしてもいわば短くも華やかな最後のひと花を絢爛と咲かせようとしていた時期に該当し、ここでも最晩年にも関わらず爆発的なエネルギーが放射されているのに驚かされます。
CD1:
・ベートーヴェン:交響曲 第6番『田園』
ロッテルダム・フィルハーモニー(1967年録音)
・アルベニス:イベリア
フランス国立放送管弦楽団(1966年録音)
CD2:
・ビゼー:交響曲 ハ長調
フランス国立放送管弦楽団(1967年録音)
・ビゼー:『子供の遊び』組曲
フランス国立放送管弦楽団(1967年録音)
・ビゼー:序曲『祖国』
フランス国立放送管弦楽団(1967年録音)
・リムスキー・コルサコフ:『ロシアの復活祭』序曲
フランス国立放送管弦楽団(1966年録音)
CD3:
・ドビュッシー:管弦楽の為の映像より『イベリア』
フランス国立放送管弦楽団(1966年録音)
・ドビュッシー:『海』−3つの交響的素描
フランス国立放送管弦楽団(1966年録音)
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
フランス国立放送管弦楽団(1966年録音)
CD4:
・ボロディン:交響詩『中央アジアの広原にて』
フランス国立放送管弦楽団(1967年録音)
・ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』より序奏、ペルシアの踊り
フランス国立放送管弦楽団(1967年録音)
・リムスキー・コルサコフ:金鶏
フランス国立放送管弦楽団(1967年録音)
・フランク:交響曲 ニ短調
ロッテルダム・フィルハーモニー(1966年録音)